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ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画「GANTZ」

2012年05月07日 | 映画

Gantz

GW中に息子が性懲りもなく邦画を借りてくる。

理由はどうやらクラスの友だちとの話題のためのご様子。

だから主に小学生向きのホラー系(王様ゲームやリアル鬼ごっこ等)や

TVで放送されたものがメイン(デスノートやら)。

ウチでは就寝時間が遅くなるので「TVで放映される映画は基本的に観ず、観たい映画はレンタルする」という方針なのでどうしても時間差にはなってしまうが

レンタルすると1週間なので何度も見れてより細部まで理解できるという利点もある。

いままでいろんな邦画を借りて一緒に観てきてるけど、そのほとんどが面白くなかった。

が、今回の「GANTZ」は今まで見た邦画と違ってなかなか面白かった。

2部作で、1週間にかけて1つずつ借りて観たんだけど

それぞれ伝えたいテーマもハッキリしており最後まで楽しめた。

もちろん、お話の設定自体はありえないけど

すんなりと映画の世界に入っていけた。

ストーリーは・・・・、

「ガンツ」と呼ばれる黒い球体が死んだ人間達を生き返らせて

そのガンツの指令に従って生き返った人間が地球でひっそりと暮らしているエイリアン(?)を倒していく。

その後、参加した人間の採点をガンツが独断で判定し、

100点に到達すると

①記憶をなくし、解放され普通の生活を送れるようになる。

②死んだ人間を生き返らせることができる。

この①と②のどちらかを選ぶことができるというもの。

コレだけ読むと「しょうもない・・・」と思うかもだけど

主役の二宮和也くんや松山ケンイチくん(ウチでは『松ケン』と呼んでいる)なんかの自然な演技のせいなのか

演出が上手だったせいなのか

すんなりとその世界に入っていけた。

生きる目標を見失っていた「くろのくん」がガンツにより生きる目標を見出していくというお話で、

強大な力を得たために途中でちょっと自分勝手なカン違いなんかもするんだけど

幼なじみの「加藤くん」の死により、みんなで助けあって生き延びていこうという考え方になり、

「ガンツ」の指令に前向きに取り組んでいくというお話で第1部が終了する。

日本版「スパイダーマン」というような内容で

邦画の中ではそこそこ満足のいく出来栄え。

ここで終わっても十分満足できる内容だったので、実は第2部を観るのが少し怖かった。

だって邦画洋画共に今まで「パート2」というのは例外はたまにあるものの、ほとんどダメだったからね。

しかも最初から2部作というフレコミだったから

第1部がうまく終わってるのになんか続きがあるような残便感みたいなものが残ってしまう。

そこらへんがチョイと不満だった。

なもんだから、あまり期待せずに第2部を観てみると・・・

今度は「なぜ人類は戦いを選ぶのか」というテーマでお話が展開される。

まったく別のテーマでもあるし、第1部の最後の方でも少しだけ提示されてたテーマだから

こちらのお話も違和感なくスムーズに入っていけた。

いや~なかなか上手いね、この脚本の持っていき方は。

ラストは満点をとった「くろのくん」が自らを犠牲にして、

死んでいった人間をもとの世界へもどしてあげるというちょっと重たい内容だった。

パート1のようなハッピーエンドじゃなかったけど

これはこれで受け入れられる。

たださあ・・・、

第2部の副題「パーフェクト・アンサーすべての謎が解き明かされる」なんてのはやめてほしいよ。

「ガンツ」が誰の手によって作られたのかなんていうのもわかるのかって少し期待しちゃうじゃんか。

結局そんなことどうでも良かったのに、ちょっとでもそういうことが気になっちゃうとさ

そこが解き明かされないとどうしても不全感が残ってしまうよね・・・。

そういう「謎」云々を解明したいなんて思うとこの映画自体成立しなくなっちゃうしね。

「それはそれ」ということで受け入れさせるってのも大事だよ。

『「謎」の解明』ていうのをわざわざ作り手が言うときは

ホントになんでも説明できるようにしとかなくちゃ、観客はどの視点で映画を楽しめばいいのかわからなくなって混乱しちゃうよ。

だから、この映画に関しては「謎」云々言わなくてもOKなテーマなんだし言う必要はなかったね。

そこらへんが不満だけど

まあまあ合格点が上げられるんじゃなかろうかって思う。

機会があったら観ても損はないと思うよ。

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