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yabanjin-soulのTシャツ魂

ロック魂を手描きで表現するyabanjin-soulのたわごと・ひとりごと

映画『アメリカン・スナイパー』

2016年03月07日 | 映画
映画『アメリカン・スナイパー』予告編


クリント・イーストウッド監督作品の「アメリカンスナイパー」。

実在のネイビーシールズの伝説的狙撃者。

この映画の脚本が作るころはまだ生存していて、いろいろと本人から話を伺うことができていたそうなんだけど、脚本が仕上がる前に一緒に射撃場に行っていた退役軍人に殺されてしまったとのこと。

なんということだろう。

4回もイラクの前線に派遣されその都度生き延び、レジェンドとして帰還してきた人間が

平和な本国で殺されてしまうなんて。

こんな悲劇的なことはあまりないんじゃないだろうか。



映画の脚本自体は実際の彼の妻であるタラさんの要望もあって、

戦場ではシールズの生けるレジェンドとして、家庭ではよき夫でありよき父であることを表現しているが、

そこは、さすがクリント・イーストウッド監督、単なる英雄物語には仕立て上げてはいない。

映画『ハートロッカー』にも戦場での「殺るか殺られるか」のピリピリした緊張感が忘れられず戦場に戻っていく主人公を描いていたけれど、

この映画でも「戦場で味方の命を助けること」に生きがいを感じてしまい、なかなか家庭での平和な生活になじめない主人公を淡々と表現している。

実際の話、人間と人間のリアルな殺し合いの現場で日常的に生活しているといて精神的にクタクタになっていってしまいにはマヒしてしまうのは想像しただけでもわかる。

平和な日常の中でも例えば猫なんかが道路で車にはねられて死んでいるのを見るだけでも心がざわついてしまうのに、

日常的に人が死んでいるのを見るなんて・・・。

さらには自分自身が殺していくのなんて経験してたらそりゃおかしくなってしまっても仕方がない。

戦地からの帰還者のPTSD(心の傷、トラウマ)が騒がれてるけど

本当に誰しもがそうなってもおかしくないと思ってるよ。

主人公は戦場での仲間を助けるように、

本国に帰還した後は帰還者のPTSDを癒やすための活動も行なっていたらしい。

その中での悲劇だからなおさら辛い。

映画の最後はその日のお出かけを妻が見送るシーンで終わり、その後テロップだけで「殺された」ということを観客に伝えた。

そしてタイトルロールで彼の軍葬を写真で伝えている。

もうホントにね、これで十分。

この淡々さ加減が逆に心を揺さぶられてしまい、ブアッと涙があふれてきた。

英雄物語でもあり、

戦争の悲惨さを伝える映画に仕上がってる。

戦争の悲惨さをこぶしを突き立てて訴えてるわけじゃない。

しんみりと心にじわっとしみいるように感じさせるやり方で。

クリントイーストウッド作品のそういう肩の力の抜けたような感覚が好きだな。

ドキュメンタリーチックに淡々とあるがままを表現する。

特別な演出がないぶん心の中に染み入る感情も大げさにもならず、やらせ臭さもなく、洗脳されてる感もないんだよね。

心を揺さぶられて涙がこぼれることに何の抵抗も感じない。

これってなかなか簡単なようでいて実はすごく難しいことだと思う。



観てない方はぜひ一度観てみてくださいな。

おススメします。
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映画『インターステラー』

2016年03月05日 | 映画
映画『インターステラー』予告2【HD】2014年11月22日公開


クリストファーノーラン監督の「インターステラー」。

近未来の食糧不足に陥った地球からの脱出を目指す人類という設定。

宇宙をリアルに描くのは「2001年宇宙の旅」から「ゼログラビティ」までたくさんあるけれど、

時空を超えるような表現に挑戦したのは「2001年宇宙の旅」とこの作品だけだと思う。

時空を超える?

なにそれ?

という観客がほとんどだと思うから、

きっとこの作品は「マニアックな作品」という部類にされちゃうと思うけど、

でも、この作品のテーマは「愛」なんだと思うよ。

時空を超えて存在できるのは「重力」と「愛」。

時空というのは「時間」と「3次元空間」を合わせた世界で

人間が認知できるのは3次元空間までだとされている。

時間も存在は認知されてるけど

行ったり来たりできない一方通行なものとしてしか認知できないし、

重力も空間のゆがみだとアインシュタインの一般相対性理論が証明してるものの

人間にはその感覚をつかむことができない。

つまり、人間がコントロールできるのは3次元空間までなので、

だから重力と時間はコントロールできないんだということになっているわけ。

だから、そういう背景を前もって知識として持ってないと

なかなかこの映画を楽しむには骨が折れるかもしれないね。

でも、

この映画は、そんなことを映像的に表現したい映画ではなく

あくまでも「愛は時空を超えて存在できるとても強い力を持っている」ということを伝えたい映画だから、

そういう観点で映画を読み解くべきなんだと思う。

宇宙を旅してる人と地球に残ってる人の時間軸もずれてるし、

宇宙を旅してる人の中でも、

より強い重力下(ブラックホールやワームホールという時空のゆがみの近く)で過ごした人とそうでない人の時間も大きくずれたりするから

注意深く見てないとすぐに混乱してしまうかもね。

そうなっちゃうとなかなかお話の中に入り込めなくなるから

ホントに約2時間50分もある大作映画がとてつもなく退屈な映画になっちゃう可能性が高い。

映画の冒頭にあるドキュメンタリーチックな証言も含め、セリフのほとんどすべてが伏線になって、

それが一つに収束するところなんか、

量子力学の不確定性原理に基づく素粒子のふるまいにつながるような気もするし、

クリストファーノーランの映画はどれをとっても本当に面白いと思う。

なんだかんだ言っても「愛」こそがとても強い力であり、

生きるエネルギーの源であり、

生きる希望につながるんだというメッセージが込められている。

一般相対性理論と量子力学を融合させるには超ひも理論が必要で、
その理論を成立させるには4次元なんかじゃ足りず、高次元が必要になってしまうからきっとそういう次元が存在するんだ、という学説を前もって知っておくほうがより楽しめると思うけど、

そんなの知らなくても

重力や愛や霊現象なんかも実はこういう高次元があるからこそ起こりうるという程度の考え方があるということを知っておくだけで十分楽しめると思います。

当然、クリストファーノーラン自身もそれぐらいの感覚だと思うしね。

とにかく面白い映画ですよ。

おススメします。
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GOD - John Lennon

2016年03月04日 | ジョン・レノン
GOD - John Lennon


*****************

『神』

神はボクらの苦痛を推し量る概念にしか過ぎないんだよね
もう一度言うよ
つまり
神なんてものはさ、ボクらが味わう苦痛を量るための考え方の一つに過ぎないってこと

ボクは 魔法を信じない
ボクは アイチングを信じない
ボクは 聖書を信じない
ボクは タロット占いを信じない
ボクは ヒットラーを信じない
ボクは イエスキリストを信じない
ボクは ケネディを信じない
ボクは 釈迦を信じない
ボクは マントラを信じない
ボクは ギータを信じない
ボクは ヨガを信じない
ボクは 王様を信じない
ボクは プレスリーを信じない
ボクは ボブディランを信じない
ボクは ビートルズを信じない

ボクが信じるのは 自分自身
ヨーコと自分だけ

それが現実なんだ

夢は終わった
どういえばいいんだろう
夢は終わった
過ぎ去った昨日に

ボクは夢ばかり追いかけてた
でも生まれ変わったんだ
ウォルラスだったんだけど
今は単なるジョンなんだ
だから
親愛なる友人たち
キミたちは重い荷物を背負わなくちゃいけないんだよ
だって
夢は終わったんだから

*****************

後半部を聴いてると
いつも胸がいっぱいになってしまう。

ジョンはどんな気持ちでビートルズの解散を受け入れたんだろうか。
ビートルズを辞めたがってたという話はよく聞くけど
この歌を聴いてると
それは本当の気持ちじゃなかったような気がする。

ジョンにとったらビートルズは家族同然で
もちろん意見の食い違いがあったとしても
いつも一緒に行動しなくなったとしても
家族は家族としていつまでも存在してて
解散してバラバラになってしまうなんてことは想定してなかったんじゃないのかな。

受け入れがたいビートルズの解散という事実をようやく受け入れられた気持ちを歌った曲がこの「ゴッド」という曲のような気がする。

ジョンは「家族」をいつも欲してたんじゃないのかな。
形だけじゃなく
本当の信頼関係を築けた関係を。
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Sly & The Family Stone - Dance To The Music 1968 Promo Film

2016年03月03日 | スライ&ファミリーストーン
Sly & The Family Stone - Dance To The Music 1968 Promo Film


『音楽に合わせて踊ろう!』

このシンプルにして誰もがYESとしか言えない曲を聴いてみてくださいませ。

うっとーしいのが嫌な人にはゴメンナサイ。

彼らの曲にはずいぶん勇気づけられました。

オヤスミナサイ。
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