先日まとめた“アンテナチェック同軸ケーブルの速度係数”では、18MHz用チェックケーブルが144&430MHz帯で代用可能な見通しとなった。ただ、このチェックケーブルは両端のコネクターがMPとMJ-Lであるため、モービル用アンテナをターゲットとするケーブルだ。
そこで、それ以外(GPや八木など)をターゲットとする、両端のコネクターをMPとMPにしたチェックケーブルを製作することにした。
製作する前に、アンテナを立てる環境を想定してみる。手持ちのアイテムは“ふみたてくん”と、最長6mの伸縮ポールで、これを助手席側の前輪で踏む。ただ、MAV-2Wを立てた時の経験を踏まえると、1kg前後と軽めであっても6m伸ばすとポールが結構しなるため、見た目にも危なっかしい。なので最上段は伸ばさずに、MAX5m(実際は約4.8m)とする。
これを踏まえ、製作するケーブル長さは10000mm(10m)前後とし、両バンドで共通しそうな長さを速度係数の実績も踏まえてExcelで計算。結果、10210mm(144MHz:15倍、430MHz:45倍)をねらうプランとした。
まずは切り出し。これまで10本の実績を得ていたため、ズバリ10210mmでカット。次ぎに片側にMP-3コネクターをハンダ付けし、反対側は同コネクターを取り付ける前に状態にしてから銅線を洗濯バサミで挟んで短絡し、アンテナアナライザーでボトムインピーダンス周波数を測定。結果、145.30MHz前後と435MHz台(←メモを忘れた上に、記憶が飛んだ!)であった。
上記を踏まえ、カット長さを攻め過ぎていたと反省し、次の長さ(144MHz:14倍、430MHz:42倍に相当)をねらうプランに変更する。約60mmずつカット~測定を繰り返し、60mmあたりボトムインピーダンス周波数が約900kHz変化する傾向を掴む。
そして5回のトライ&エラーを経た結果、L=9620、ボトムインピーダンス周波数は144.50MHzと433.17MHzとなる。特に144MHzがFMの普段使い周波数とは少し離れているけど、2バンド兼用なので妥協。もう一方にMP-3コネクターをハンダ付けして作業終了とした。
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始めから攻め過ぎカットだったため、ねらいより600mmほど短くなってしまったが、何とか2バンド兼用ケーブルになってくれた。これで大半のタイプのアンテナをある程度正確に測定できる環境が整ったので、何と言うか安心感のようなものを得た気がしている。
これもHV-4のように、タイミング良く暖かい日があれば少しずつ使っていきたいと思う。
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