JR9RVKの雑記的業務日誌

HF帯のモービル運用をメインに行うアマチュア無線局と、その免許人の備忘録。

運用見学レポート_230625

2023年06月27日 17時24分36秒 | ハム的お出かけ

この記事、相当長いです。一応、本文は2000文字には収まっているけど、それに近いです…。
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今日(6/25)は、某県某市で移動運用する、個人が開設する局ではない某アマチュア局の運用を見学?立会い?する機会をいただいた。この某アマチュア局は、期間限定で複数の担当者が都合に合わせて運用を分担するとのこと。以下は、現地入り後の様子や気になったことを含めてまとめたものだ。

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■自己紹介
 ・こちら:コールサイン、本名(苗字)、市町村レベルで居住場所
 ・相手方:本名(苗字)、市町村レベルで居住場所、出身地
  →ちなみにコールサインは、後の談笑時に2回ほど登場した。

■リグと電源
IC-7300M(送信出力は依頼者が指定している。)、電源装置経由でAC100V
 →ちなみに、私がここ数年間でお邪魔したシャックは、全てIC-7300Mだ。う~ん、不動の人気ですね~。

■アンテナ
アンテナは、マグネット基台を用いた駐車モービル+カウンターポイズであった。事情を聴くと、モービルのボディーは天井以外が非金属とのことで、アースに利用可能な面積が狭い。このため、マグネット基台にカウンターポイズを取り付けているとのこと。

取り付けたホイップアンテナは、COMET_CA-7HR(同社HR7の旧モデル)@7MHz、DIAMOND_HF30CL@10MHz(←別の見学者が提供)、DIAMOND_HF16CL@18MHzの3種類を、CONDXを見ながら取っかえ引っかえで、地上高は1.8m弱であった。

個人的にカウンターポイズの経験が無かったので分からないが、これでカウンターポイズが有効に働いているのか疑問はある。でもオートチューナーを併用しているので、効率は二の次で運用は可能っぽかった。

■運用スキル
モードがCW限定であったが受信能力が不足していたようで、事情を説明いただき12WPMでCQを出すが、当然相手方はそんな事情なんて知るはずがない。なので20WPM前後でCALLしてくる。で、こちらは受信で1文字でも失敗するとフリーズする。中には12WPM付近までQRSでTake2してくれる方もあったが、1度に受信できるのは2文字以下なので、Take3、Take4…、となることもあった。

■ログデータ
日常的にTurboHAMLOGを使っていないとのこと。まぁ運用時はOKだとしても、後処理展開に問題がある(誰が入力するのか?)ことも分かった。

■撤収
カウンターポイズなど長い電線系、リグ、電源、アンテナ、テーブル、椅子なので、片付け方に好みが有ると思い、基本的には伸ばしているものを近くに集めるだけで、その先は一任した。

■解散までの談笑にて
そもそも運用依頼時に、電話運用&バーベキューのような仲良しグループ系のイメージを描いてしまったらしく、その時点で既に勘違いが発生していた模様が判明。これはこれで「えっ?」と思った。

まぁ依頼される側は、初対面でそんなイメージの集まりのお誘いがあるはずが無いと思って欲しいし、依頼する側も依頼内容を具体的かつ明確にしておくべきだったのかもしれない。あるいは内容の念押しをするとか。

そんな経緯もあって一方的だったかも知れないが、CW運用(599BK方式)をこなすためのポイントや継続的な書き取り受信練習の必要性、受信した一部の情報を用いて対象を絞って同時CALL数を減らせること、一度決めたトーンの受信に徹してみること、電話CQを引き合いに電信ではこうなるなどのパターンの紹介、実際に行われている訂正場面の振舞い方、などなどをアドバイスした。

■総括(所感)
依頼された側には、あらかじめ599BK方式CW運用の実態を知っていて欲しかった。知らないなら知らないでワッチ等で勉強して、無理(担当日までに対応不可)だと思ったら当初の認識違いの説明&相談、書き取り受信練習や実運用でのスキル確認、場合によっては早めに辞退するなど、“断る勇気”の持ち合わせも含めて、連日の運用リレーに支障を来たさない立ち振る舞いが欲しいところだ。

依頼する側には、不本意かもしれないけど“身辺調査”と言うか、例えばJ-クラスタで移動運用レポートが頻繁に挙げられているか?、長時間運用の実績はあるか?、国内コンテストの参加結果(例えば、3.5MHzCWあるいは7MHzCWでエリア上位or得点5000点以上か?とか。)はどうか?、TurboHAMLOGを常用&ログデータの処理能力があるか?、担って欲しい一連の内容を事細かに伝えた上で勘違いor安請け合いしていないか?の見極めが必要なのかもしれない。まぁ正直面倒だけど、今回のような展開を避けるためには必要なのかもね…。

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そういう私自身も、初めから20WPMくらいの599BK方式CW運用が出来た訳ではないので、目の当たりにした光景は経験しているはずだ。それでも身の程は知っていたつもりなので、あらかじめ実運用で運用練習や使用設備を確認してから本チャンに臨んでいた。と言うことで、こういった依頼があっても、ぶっつけ本番はかなりの実技スキルが備わった方でないと無理だと思う。そこら辺も認識していて欲しいと思う。

併せて、今回の運用者には継続的な書き取り練習、実際の運用場面のワッチ等に取り組んでいただき、将来的にはJ-クラスタに頻繁にレポートが投稿されるくらいの運用実績を積み上げていって欲しいと思う。期待しますね。


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