
2/29の記事でUPした計算式の誤り事件は、周波数が低い順に対処中だ。再計算で修正が必要と判断したバンドは3つで、今回は2つ目となる21MHzだ。
その再計算の結果、現ケーブルのボトムインピーダンス周波数=21.059MHzとなり、JARL主催コンテストで言えばCW周波数範囲の下側であった。また、同ケーブルをカット&トライした時の記録を踏まえると、カット5mmあたり平均で22kHzの変化だった。なので修正後の狙い周波数は、カット&トライ時=21.345MHz、完成時=21.180~21.185MHzとした。
現物修正の1つ目である18MHzは、お陰様で修正が成功した。ケーブル長さ、あるいは波長に対するコネクター長さの割合を踏まえると、今回の計算ミスは周波数が高いほど修正によるお釈迦リスクが低い傾向にあるので、迷わず修正を決める。と言うことでMJ-Lコネクターを切り落とし、4615mmからカット&トライをスタート。せっかくなので4615mmでのボトムインピーダンス周波数を測定すると、21.342MHzであった。
本来はここでカット&トライを終了する判断をすべきなのだが、5mmあたりの変化量を1ケタ勘違いして2.2kHzで暗算してしまい、更に5mmカットして4610mmで測定。その結果がボトムインピーダンス周波数=21.374MHzとなり、測定値を見た瞬間やらかしに気付く。
仕方が無いので一か八かでMJ-Lコネクター(長さ30mm相当)をハンダ付けし、検証用の短絡MPコネクター(長さ8mm相当)を装着して測定。その結果を踏まえ、いつもの計算で検証した。
・測定する同軸ケーブルの長さ
=ケーブル本体の長さ + MJコネクター長さ + 短絡MPコネクター長さ
=4610+30+8
=4648[mm]
アンテナアナライザーの文字盤目盛りに合わせて間接測定
・インピーダンス12.5Ω時の上側周波数=22.704[MHz](→これがUP写真)
・インピーダンス12.5Ω時の下側周波数=19.592[MHz]
↓
・上下各周波数の平均値(=4648[mm]時のボトムインピーダンス周波数とする)
=(22.704+19.592)/2
=21.148[MHz]
短絡MPコネクター長さ分を比例的に取り除く
・長さ4648[mm]時のボトムインピーダンス周波数=21.148[MHz]
・長さ4610[mm]時のボトムインピーダンス周波数=21.374[MHz]
↓
・長さ4640[mm]時のボトムインピーダンス周波数
=21.148+(21.374-21.148)×{8/(30+8)}
=21.148+0.226×(8/38)
=21.148+0.048
=21.196[MHz]
結果は狙い周波数をオーバーしたものの、カット&トライを失敗(1回多く実行)した割には外れ方が小さかったと思う。それでもSSBのDX周波数@21.195MHzや国内アクティブ周波数を踏まえると、ギリギリOKとしたい。計算を終えるまではハラハラものだったが、何とかお釈迦阻止にこぎ着けホッとしている。
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