元々このアンテナは、MAV-2Wを用いたダイポールのエレメントに使うつもりで入手したものだ。しかし、唯一の弱点でもある重量、およびそれで生じるモーメントに伸縮ポールのロックねじ部が耐えられずお釈迦(ねじがかじってしまいロック不能)になったため、MAV-2Wで使用することを断念した。
-・・・-
ちなみに余談だが、MAV-2Wは今冬に軽量化改造を実施済みだが、モービル乗り換え&ハイバンドの国内シーズン到来を受けてモービル運用環境の立ち上げを優先したため、未だに以降の作業は中断したままになっている。
-・・・-
それで、長くて重いアンテナが宙に浮いてしまったため、通常のホイップアンテナとして使うことにした。その内1本の測定結果が過去記事に残っているけど、今回は新環境での測定&調整をやってみた結果だ。
-・・・-
■測定条件など
・モービル :シエンタ+天井にシステムキャリア
・アンテナ地上高:実測で約1.8m
・アンテナ基台 :パイプ基台(COMET_RS-215)+自作パーツ
・同軸ケーブル :14MHz用アンテナチェックケーブル
・アース :接続ケーブル長=150mmに加工したマグネットアース(第一電波_MAT50)
・測定器 :アンテナアナライザー(COMET_CAA-500)
・その他 :帯域はSWR≦1.5の範囲、ねらいf0=14.130~14.160MHz付近
-・・・-
まずは現状把握。今春の測定と同じく、標準エレメントを挿入長さMAXにして測定。結果はf0=14.118MHz、SWR≒1.00、Z≒50Ω、帯域=13.936~14.300MHz(14.118MHz±182kHz)であった。うん、帯域とf0を踏まえると、悪い値じゃないな。
これを踏まえて、主な周波数のSWRとZを測定してみると、
・14.000MHz:SWR≒1.21 Z≒42Ω(バンド下端)
・14.050MHz:SWR≒1.07 Z≒45Ω(国内コンテスト周波数CW下端)
・14.090MHz:SWR≒1.01 Z≒48Ω(国内コンテスト周波数CW上端)
・14.112MHz:SWR≒1.00 Z≒50Ω(SSB周波数下端)
・14.130MHz:SWR≒1.00 Z≒52Ω
・14.153MHz:SWR≒1.03 Z≒56Ω
・14.200MHz:SWR≒1.11 Z≒63Ω
・14.250MHz:SWR≒1.28 Z≒73Ω(国内コンテスト周波数SSB下端)
・14.300MHz:SWR≒1.5 Z≒82Ω(国内コンテスト周波数SSB上端)
となり、「これは広い帯域を利用して、このまま普段のSSB国内QSOとCW用とするべきだな。」と判断し、調整不要とした。
前回(今春)よりf0が63kHzドロップしたけど、調整が不要な所に落ち着いた。帯域が広いと言うか、バンドプランやコンテスト規約に追従してくれる特性で助かった。こういうアンテナ、大好きです!(笑)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます