昨年末に再調整したMDC20(MDシリーズ14MHz用旧型カセットコイル)だが、MD200@本体エレメントの全長が2003mmと言うことで、我がモービル@シエンタ&システムキャリア等では高さ制限をギリギリクリアしている。つまり、市販アンテナ&我がシエンタで走行モービルが行える上限長さということになる。
そうなると、現在普段使いしている全長1235mmのHF20FXと比べてどれだけのイイ味を出してくれるのかが気になる所だ。そこで、この2種類のアンテナを同時装着して受信で比較してみることにした。
■実験条件
・アンテナ1 :DIAMOND_HF20FX
→f0と帯域≒14.147MHz±57kHz、ボトムSWR≒1.00、Z≒51Ω、L=1235mm
・アンテナ2 :DIAMOND_MDC20を装着したMD200
→f0と帯域≒14.150MHz±94kHz、ボトムSWR≒1.16、Z≒49Ω、L=2003mm(本体エレメントの全長)
・モービル :シエンタ、アンテナ地上高≒1.8m
・アンテナ取り付け位置:基本的に前後方向に対して左右対称、相互差は10mm以下
・アース :DIAMOND_MAT50×2枚、ケーブル長さ≒150mm
・リグ :FT-891M、IPOはOFF、RFgainはMAX、AGCはSLOW
・給電線関連 :3D-2Vで5.5~6m程度、2系統の長さ相互差は5mm以下
・アンテナの切り替え :同軸切替器、運転席から操作可能
・駐車方向 :約135°(サンプル数=14)、約315°(サンプル数=14)、他(サンプル数=2)
→キャパ300台クラスの広々とした駐車場で、有害な干渉を及ぼす物体は無いと判断。
・送信位置情報 :発信されたコールサイン&移動エリアで把握
・受信対象 :HF20FXの帯域内で聴こえたSSB信号のうち、いずれかのアンテナでS1以上のもの。
■受信データ
上記実験条件で受信したものの記録をまとめ、各アンテナにおける最大Sメーター値の平均と送信エリアの件数の小計を計算して掲載した。ただし、昨夏に行ったHF40CLSとHFB-40の受信比較(7MHz)時とは異なり、今回はS9+が頻繁にあったため、これらのS値を“10”と記録した。
■所感
全データの平均は、HF20FX(短いアンテナ)の方が大きなS値になった。逆にMDC20は長いエレメントであるにもかかわらず平均で0.3小さい。こうなって来るとMDC20のメリットは、比較的広めの帯域と送信(同時比較は出来ないが)に期待するのみとなり、普段使いに充てるには躊躇が先に来ると言わざるを得ない。
なので、私がMDC20を美味しく使う場合は、①f0を現状より低く再調整してCWと普段のSSB用にする、②f0を現状より高く再調整して普段のSSBと国内コンテストのSSB用にする、という2択になりそうだ。う~ん、現時点でどちらか選ぶとすれば、①かな。
でも、両プランともどっち付かず感と言うか、居て欲しい所にf0が居ないという勿体ない感じなんだよね…。仕方が無いので、何か思いつくまでペンディングにしますね。
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