この岳に生きる

「この岳に生きる」とは僕の所属する山岳救助隊の記念誌の題名です。 北アルプス飛騨側で山と共に生きている僕の見た風景です。

2010-12-30 21:03:48

2010年12月30日 | 日記・エッセイ・コラム

P1060298_3 ウチの露天風呂

明日は大晦日。

今年も矢のごとく過ぎ去っていこうとしている。このブログを通じて今年もいろんな人と繋がりを持つ事ができてブログをやっていて本当によかったと思った。

来年も皆さん、よろしくお願いします。

さて、先日、夕方登山指導センターから電話が掛かってきて「今、山から下りてきた登山者二人を今晩泊めてやってくれないか」と言うことだった。了解の返事をして迎えに行き、いろいろ話を聞いてみると9日間かけて北鎌尾根から槍ヶ岳を登り、新穂高へ降りてきたということだった。毎日吹雪ばかりだったようで、顔や足に軽い凍傷を負っていたが充実感に満ち溢れた二人の顔は活き活きしていた。厳しい山行を無事成し遂げた喜びは相当なものだと思う。

次の朝、二人のうち一人の足がボンボンに腫れてとても歩ける状態ではなくなっていた。靴下も履けないくらいである。山の中では緊張感から痛みは感じなかったのだろうか。この足の状態が山の中でなくて良かったと話した。

後日、電話が掛かってきて病院で診てもらったら、靴擦れからばい菌が入って化膿したということだった。

年末年始、沢山のパーティーが飛騨側からも北アルプスに入られる。無事故で過ぎて欲しい。

それでは、良いお年を。