サルトリイバラ[猿捕り茨](サルトリイバラ科)
各地の山野に生える雌雄異株の落葉藤本。葉は互生し、円形~楕円形で先は尖り縁は全縁です。花期は4~5月で、果実は秋から冬にかけて赤く熟します。
刺があり、小枝が絡まりあっているので、猿でも引っ掛るということから、この名がついたそうです。
何年か前、商業施設を作るために切り開かれてしまった林の一角で、サルトリイバラの雌花に出会いました。毎年のように、赤い実には出会っていますが、雌花を見たのは初めてです。
まだ小さな子房が見えますが、秋に成熟する果実の姿が、容易に想像できますね。
4月も半ばになり、端午の節句も近付いてきました。この辺りでは、柏餅を食べますが、節句の餅を包む葉は、地域によって色々あるそうです。その中でも、カシワやサルトリイバラの葉を用いる地域が多く、西日本ではサルトリイバラ、東日本ではカシワが多い傾向があるそうです。
このサルトリイバラの葉は、餅を包むことは無いのでしょうね。
サルトリイバラの赤い実
4月上旬 横浜市内にて