ヨウシュヤマゴボウ[洋種山牛蒡](ヤマゴボウ科)
各地の道端や空き地などに生える、北アメリカ原産の多年草。茎は赤味を帯びて、高さ1~2mになります。
6~9月、総状花序を斜上して出し、わずかに紅色を帯びた白色の花をつけます。花弁状の萼片が5個あり、子房は緑色のカボチャ状になります。果実は偏球状の液果で、黒紫色に熟します。
これも道端でよく見かけますが、全草に毒のある有毒植物です。根や実に特に毒があるそうです。
色濃く熟す実は、ブドウのようにも見えますが、潰すと紫色の液が出るので、子供たちが遊んでいることもありますね。
口にしなければ大丈夫のようですが、取扱いには注意が必要です。種子の散布は、鳥によるということですが、鳥は丸呑みにするから、毒性がより低いとも言われています。
先日載せたタケニグサ同様、道端で折られている姿を見かけることは珍しくありません。有毒だと知っている方が、そういうことをするのでしょうか。ただ単に、大きくなるからという気もしますが、折られた姿を見るのはかわいそうですね。
7月中旬 横浜市内にて