ヌルデ[白膠木](ウルシ科)
各地の山野に生える雌雄異株の落葉小高木。葉は互生し、奇数羽状複葉になり、葉軸に翼と呼ばれるひれ状の葉がつくのが特徴です。
8~9月、枝先に大型の円錐花序をだし、小さな花を多数つけます。
道路わきの土手から突き出るように伸びていたヌルデの枝に、赤い物が付いていました。近づいてみると、これはどうやら虫こぶのようです。
赤く色付いた虫こぶを見るのは初めてでした。
以前にも載せましたが、この虫こぶはヌルデノミミフシといい、ヌルデシロアブラムシが寄生し出来たもので、生薬名を「五倍子(ゴバイシ)」といいます。タンニンを多く含み、タンニン資源としてインクや皮革のなめし等に用いられてきました。明治時代以前までは、お歯黒の原料としても用いられてきました。
9月中旬 横浜市内にて
こちらは後日、別の所で出会ったヌルデです。このヌルデには虫こぶは見当たらず、小さな実が生り始めていました。
この果実は核果で、表面に白い粉を付けます。これはリンゴ酸カルシウムで、舐めると塩辛いそうです。
秋に果実を採取し、日干しにして乾燥させたものを「塩麩子(エンフシ)」といって、下痢や咳などに用います。
実際に舐めて塩辛さを体験したことはありませんが、日当たりの良い道端や林縁でよく見かける植物です。
有用な植物ですが、今では利用されることも無いのでしょうね。
9月下旬 横浜市内にて
各地の山野に生える雌雄異株の落葉小高木。葉は互生し、奇数羽状複葉になり、葉軸に翼と呼ばれるひれ状の葉がつくのが特徴です。
8~9月、枝先に大型の円錐花序をだし、小さな花を多数つけます。
道路わきの土手から突き出るように伸びていたヌルデの枝に、赤い物が付いていました。近づいてみると、これはどうやら虫こぶのようです。
赤く色付いた虫こぶを見るのは初めてでした。
以前にも載せましたが、この虫こぶはヌルデノミミフシといい、ヌルデシロアブラムシが寄生し出来たもので、生薬名を「五倍子(ゴバイシ)」といいます。タンニンを多く含み、タンニン資源としてインクや皮革のなめし等に用いられてきました。明治時代以前までは、お歯黒の原料としても用いられてきました。
9月中旬 横浜市内にて
こちらは後日、別の所で出会ったヌルデです。このヌルデには虫こぶは見当たらず、小さな実が生り始めていました。
この果実は核果で、表面に白い粉を付けます。これはリンゴ酸カルシウムで、舐めると塩辛いそうです。
秋に果実を採取し、日干しにして乾燥させたものを「塩麩子(エンフシ)」といって、下痢や咳などに用います。
実際に舐めて塩辛さを体験したことはありませんが、日当たりの良い道端や林縁でよく見かける植物です。
有用な植物ですが、今では利用されることも無いのでしょうね。
9月下旬 横浜市内にて