自然大好き《道端観察記》

植物などの身近な自然を通して
季節を感じていたい

木苺の仲間です

2006-05-15 21:54:00 | お散歩
久しぶりに晴れた今日。今は5月だということを思い出しました。勤務先のツバメの卵も孵ったようで、親鳥達が忙しく餌を求めて飛び回っていました。



この花は、クサイチゴ[草苺](バラ科)です。
見た目から、「クサ」という名前を付けていますが、立派な木本で、モミジイチゴなどと同じキイチゴ属に分類されるそうです。とはいっても、葉の感じやせいぜい数十センチの背丈からは、木本とは思えないかもしれません。この花を見つけたときも、草むらの中に何か白いものがあり、カラスかなんかの糞が落ちているのかと思ったくらいでした。
果実は、6月くらいに赤く熟し、食べられるそうです。私はまだ食べたことはありませんが、今度是非食べてみたいと思っています。
写真の花では、キリギリスのような虫が、顔を突っ込んでいました。蜜でも吸っていたのでしょうか?

4月下旬 横浜市内にて
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カラスが食べるか?

2006-05-14 22:59:00 | お散歩
この草は、ちょっとした公園や道端の空き地でも見ることができるでしょう。



カラスノエンドウ[烏野豌豆](マメ科)です。子供の頃から名前を知っていた草のひとつです。この時期よく赤紫色の花を見かけることがあると思います。
名前の通り、えんどう豆に似た実をつけますが、ままごと遊びで使うこともあるようです。実際若い芽を摘んで、油でいためて食べると独特の風味を味わうことができるそうです。また、開花している時期に、全草を刈り取り、干してから煎じて飲むと胃炎に効くそうです。
同属類似種が2つありますが、野生の野エンドウのうち、実の大きいものに「カラス」を、小さい方に「スズメ」をつけ、その中間のものに「かす間草」(カラスとスズメの間の意)と名付けたそうです。かす間草って・・・わかりやすい気もしますけど、ちょっとかわいそうですよね。
ひとつ、「独特の風味」を味わってみましょうか。食べ過ぎたときのために、あらかじめ干しておくのも忘れないようにしましょう。

4月下旬 横浜市内にて
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狐も参上!!

2006-05-13 22:11:00 | お散歩
植物の名前には、鳥や動物の名前がつくものもあります。鳥ではカラスやスズメ、動物ではイヌが多いそうです。これらは、いずれも昔から人間の身近にいたからだと言われています。そんな中、キツネが名前に付く草もあるようです。


ケキツネノボタン[毛狐の牡丹](キンポウゲ科)です。
田んぼの畦や湿地などに生える草です。この写真は、田んぼの畦で撮ったものですが、ちょっとした水辺でも、花を咲かせているのを見ることができます。
この草は、全体的に細かい毛に覆われていますが、全体無毛で小葉の幅が広いキツネノボタンという草もあるそうです。どちらも葉の感じが、セリに似ているので誤って採取されることがあるそうですが、こちらは有毒植物なので鑑賞するだけにしましょう。
名の由来は、野原に生えているから「キツネ」で、葉の形が牡丹に似ているから「ボタン」だそうです。全体が毛に覆われているので、この草には「ケ」が付きます。
この草の名が付けられた頃には、もっと人の身近にキツネがいたのでしょうね。

4月下旬 横浜市内にて

キツネといえば、タヌキを思い浮かべてしまうのですが、タヌキはここ横浜でも見ることができます。でもどうして、キツネはいないのでしょう?タヌキの方が雑食性だからでしょうか。
植物の名前では、圧倒的に「キツネ」の方が多いようです。キツネの棲める環境は、いつごろから無くなってしまったのでしょうね。
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ツバメ 飛ぶ!!

2006-05-12 22:12:00 | お散歩
5月半ばだというのに、まるで梅雨のような天気が続く今日この頃ですが、今年もツバメ達がやってきました。勤務先のビルの玄関先にあるツバメの巣で、今一生懸命卵を温めています。もうすぐ雛が孵ると、親鳥達は忙しくえさを求めて飛び回ることでしょう。
この花から、そんなツバメ達の姿を思い浮かべてみてください。


セリバヒエンソウ[芹葉飛燕草](キンポウゲ科)です。
春先に花が咲く前の葉を見たときは、なんとなくムラサキケマンの葉っぱかな?なんて思っていたのですが、こんな花が咲いていました。
“芹葉”は、葉の形がセリに似ているからで、“飛燕草”は、花の形をツバメの飛ぶ姿に見立てたものだそうです。
どうでしょう。颯爽と飛ぶツバメの姿が思い浮かんできましたか?

4月下旬 横浜市内にて
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一人静かに・・・

2006-05-11 23:08:00 | お散歩
名前とは違い、この草自体は群れています。


ヒトリシズカ[一人静](センリョウ科)です。
山野の林や草地に生えています。この花も自然公園内の林際に生えていました。
白いこの花穂を静御前にたとえ、茎にひとつずつ花穂がつく事から一人としたそうです。同属の植物で花穂が2つつくものに、フタリシズカというものもあります。
冬に歩いていたときは、何もなかったこの林際にヒトリシズカの咲いている姿を見たときは、自然の力強さを感じました。この花を見て静御前を思い浮かべる感性を身につけていきたいものですね。

4月下旬 横浜市内にて
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