スギやヒノキの人工林を歩いていると、「泡のようなもの」を見かけませんか?
これは「マダラアワフキムシ」という虫が作った泡で、中に幼虫がいます。
アワフキムシは、カメムシやセミと同じ「半翅目(はんしもく)」という昆虫の仲間です。
泡は幼虫自身の排泄物から作られていますが、成分は石鹸と同じ成分(界面活性剤?)らしいです。
泡から幼虫を引きずり出すと、不安になるのか、泡を探し求めるような行動を起こし、泡を見つけると、再び泡の中に潜り込みます。
泡の中に潜む理由は、外敵から身を守るため。
小さい泡ですが、泡の中に侵入した外敵を溺れさせる(呼吸が出来なくなる?)そうです。
根拠のない話で、全く申し訳ございませんが、「マダラアワフキムシが多い人工林は間伐が遅れている。」のではないか。
「マダラアワフキムシが多い!」と思った人工林のほとんどは暗い。
一方、林内の下層植生が多く、林内がそこそこ明るい人工林には少ないorいない。
感覚的に「マダラアワフキムシが多い=間伐が遅れている」というだけの推測ですが、人工林の整備遅れを示す指標生物の1つではないかと、勝手に想像しています。
根拠はなく、山を歩いて、山を見て、そう感じただけ・・・という話ですが、ホント、マダラアワフキムシが多い人工林は、暗いし、下層植生が乏しい人工林が多い。
単に、下層植生が多いから見つけられないだけ、整備遅れの人工林だから見つけやすいだけ、という事なのかもしれませんが・・・。