日本に生息するカエルの中で、「毒を持っているカエル」といえば、ヒキガエルが有名です。
だけど、最も身近なカエル「アマガエル」も毒を持っています。
アマガエルの毒は、背面全体・・・簡単に言うと「背中」から毒液を分泌します。
ヒキガエルのように毒液を飛ばすのではなく、背中からじわ~・・・という感じ。
アマガエルの毒が与える症状は・・・
アマガエルの毒がついた手で、眼を触ると、眼に刺激痛が起こります。
ただし、失明したという報告はなさそうです。
ちなみに、毒成分は明らかにされていません。
「アマガエルは毒があるから、素手で触らないほうが良い!」
と、思いたくなるかと思いますが、子どもにとって、「生き物を素手で触る」という機会は、とても貴重な体験であり、教育であると僕は考えています。
なので、「アマガエルを素手で触ったら、必ず手を洗う。すぐに手を洗う。」
手洗いの徹底です。
アマガエルを触る・触らないに関わらず、外から帰ってきたら手を洗う・・・と同じですね。
生き物を素手で触ることで、「命」・「生命」というものを感じることが出来ます。
触るうちに死なせてしまうこともあります。
その時、生き物の「死」を感じ、「罪悪感」が生まれます。
なので、子どもの頃に「生き物を素手で触る」という体験が、「命」を実感できる大切な体験であると僕は考えています。
一方で、命を奪われる方からすれば、たまったもんじゃありません。
同時に、親も「罪悪感」を子どもと共有することになります。
「アマガエルには毒がある。だから、触った後は手を洗おう。いや、外から戻ってきたら手を洗おう。」と、自発的に子どもが成長してくれたら、最高です。
ちなみに、我が子は、「アマガエル触ったら洗うけど、普段はあまり洗いません」・・・。
危険なものに触れたら洗うけど、普通の生き物なら洗わない・・・。
「お父さん、これ、危ない? 手を洗ったほうが良い?」
「危なくないよ。別に手を洗わんでも大丈夫。」という風なやりとりをしていたので・・・。
僕のミスですね・・・。
アマガエルは普段?緑色ですが、土色・灰色にも変色します。
そして、アマガエル以外の緑色のカエル。
主にアオガエルですが、アオガエル類には毒はありません。
左からニホンアマガエル(毒あり)、シュレーゲルアオガエル(毒なし)、モリアオガエル(毒なし)。
【特徴】
写真左端:アマガエルは鼻先から鼓膜(眼の後ろにある丸い模様)に黒い線・模様がある。眼は黒目の周りが白い。
写真中央:シュレーゲルアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが黄色。
写真右端:モリアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが赤い。
アマガエルの判別は上記をご参考ください。
そして、アマガエルを触ったら、必ず手を洗いましょう。