はぐくみ幸房@山いこら♪

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アマガエルの毒

2017年08月02日 | 爬虫類・両生類のお話

 日本に生息するカエルの中で、「毒を持っているカエル」といえば、ヒキガエルが有名です。

 だけど、最も身近なカエル「アマガエル」も毒を持っています

 アマガエルの毒は、背面全体・・・簡単に言うと「背中」から毒液を分泌します。

 ヒキガエルのように毒液を飛ばすのではなく、背中からじわ~・・・という感じ。

 アマガエルの毒が与える症状は・・・

 アマガエルの毒がついた手で、眼を触ると、眼に刺激痛が起こります。

 ただし、失明したという報告はなさそうです。

 ちなみに、毒成分は明らかにされていません。

 

 「アマガエルは毒があるから、素手で触らないほうが良い!」

 と、思いたくなるかと思いますが、子どもにとって、「生き物を素手で触る」という機会は、とても貴重な体験であり、教育であると僕は考えています。

 なので、「アマガエルを素手で触ったら、必ず手を洗う。すぐに手を洗う。

 手洗いの徹底です。

 アマガエルを触る・触らないに関わらず、外から帰ってきたら手を洗う・・・と同じですね。

 生き物を素手で触ることで、「命」・「生命」というものを感じることが出来ます。

 触るうちに死なせてしまうこともあります。

 その時、生き物の「死」を感じ、「罪悪感」が生まれます。

 なので、子どもの頃に「生き物を素手で触る」という体験が、「命」を実感できる大切な体験であると僕は考えています。

 一方で、命を奪われる方からすれば、たまったもんじゃありません。

 同時に、親も「罪悪感」を子どもと共有することになります。

 「アマガエルには毒がある。だから、触った後は手を洗おう。いや、外から戻ってきたら手を洗おう。」と、自発的に子どもが成長してくれたら、最高です。

 ちなみに、我が子は、「アマガエル触ったら洗うけど、普段はあまり洗いません」・・・。

 危険なものに触れたら洗うけど、普通の生き物なら洗わない・・・。

 「お父さん、これ、危ない? 手を洗ったほうが良い?」

 「危なくないよ。別に手を洗わんでも大丈夫。」という風なやりとりをしていたので・・・。

 僕のミスですね・・・。

 

 アマガエルは普段?緑色ですが、土色・灰色にも変色します。

 

 

 

 そして、アマガエル以外の緑色のカエル。

 主にアオガエルですが、アオガエル類には毒はありません。

  

 左からニホンアマガエル(毒あり)、シュレーゲルアオガエル(毒なし)、モリアオガエル(毒なし)。

【特徴】

 写真左端:アマガエルは鼻先から鼓膜(眼の後ろにある丸い模様)に黒い線・模様がある。眼は黒目の周りが白い。

 写真中央:シュレーゲルアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが黄色。

 写真右端:モリアオガエルは鼻先から鼓膜にアマガエルの様な黒い線・模様がない。眼は黒目の周りが赤い。

 

 アマガエルの判別は上記をご参考ください。

 そして、アマガエルを触ったら、必ず手を洗いましょう。  

コメント (3)
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