今年(2020年)は暖冬で、例年より春の訪れが早く、キブシの花が咲いている地域も。
キブシはキブシ科キブシ属の落葉低木です。
また、先駆性樹種(パイオニア)で、陽あたりが良い場所を好むため、林縁部や谷沿いの斜面などでよく見かけます。
早春の時期は、林道など山道を車で走っていると、花を咲かせたキブシがよく目に付くんじゃないでしょうか?
何気に見ている方、目に入っている方が多いと思いますが、実は、キブシの花。
食べられます!
早春の山菜として、天ぷらで楽しめます!(あと、おひたしとか。)
ちなみに、受粉した雌花が苦いそうなので、開花後は、お早めに採取の上、ご賞味ください・・・。
花をじっくり観察し、8本の雄しべが確認できたら、雄花(両性花)です。
逆に、おしべが確認できない場合は、雌花です(雄しべが退化しています。)
あと、雄花の方が雌花より、全体(花序)が長いです。
キブシの葉。
葉の縁にあるギザギザ(鋸歯:きょし)が内側に曲がる感じが特徴的です。
そして、秋になると実を付けます。(写真は未熟です)
キブシの実は、染料の原料である「五倍子(ふし)」の代用として使われたそうです。
なので、名前が「キブシ(木五倍子)」。
あんまり、関西では見かけない気がするんですが、庭木や公園の緑化樹として使われているらしく、キブシの苗も売られています!
というか、インターネットで普通に販売されています。
個人的には、キブシを庭とか公園に植えるってイメージがないので、けっこう驚きです(^_^;)。。。