国際自然保護連合(IUCN)が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれている日本の植物クズ。
アメリカでは最悪の害草と呼ばれ、グリーンモンスターというあだ名も(-_-)。
日本でも、放置された果樹園や畑で繁茂しているクズを見かけます。
ただ、クズはシカの大好物なので、シカの生息頭数が多い地域ではクズの繁茂はある程度抑制されます。
クズが減ってきたり、繁茂の勢いが弱くなったなー、と感じたら、シカが頻繁に出没し、定着している可能性があるかも・・・。
最悪の害草なんて、呼ばれているクズですが、その用途は、非常に多いし、生活にも生かせるので、実は超優秀な植物。
一番有名なのはクズの「根」。
薬の「葛根湯」や料理やお菓子に使われる「葛粉」(吉野本葛、葛まんじゅう、葛きり)もクズの「根」。
デンプン質に富むクズの根は、イノシシも大好きなのか、よく地面を掘り返しています。
クズの根はイノシシが食べ、クズの新芽や葉はシカが食べ、野生動物には人気のクズ。
シカも好むクズの新芽は、僕たち人間も食べられますよ。
春(4月)に伸びたクズの新芽は、揚げて良し、炒めて良し、茹でて良しの三拍子揃った魅力的な山菜です。
個人的には、これくらいの新芽が好みです。
こんな感じに採取して、
天ぷらでいただきました。
タラの芽(タラノキ)同様、とても美味です(^o^)。
なお、採取する際は、土地の所有者や管理者に許可を得た上で、採取してください。
放置された場所に繁茂していても、許可を得てから採取することがマナーです。
クズの美味しさに気づくと、周辺に繁茂するクズの見え方が変わってきます!
クズを根絶する際は、4月に行い、新芽と根っこを採れば、ウハウハですね!