ゴトヒキ、ガマガエルなどの別名をもち、自来也(児雷也)が操る妖術としても有名なカエル「ヒキガエル」。
体長は約8cm~17cmで、日本在来種のカエルの中では最大級です。
何より、カエルとは思えない「のそのそした動き」が特徴的です。
見た目がイボイボしていて、カエルの中でも特にヒキガエルはダメ!苦手!って方も、多いんじゃないでしょうか?
デカイ図体にイボイボの体は、外国でもNGらしいです。
英語で、アマガエルなど可愛らしいカエルをfrog(フロッグ)と呼ぶのに対し、ヒキガエルをtoad(トード)と、使い分けられています。
さて、ヒキガエルには毒があります。
鼓膜の後ろにある突起部を刺激すると・・・・
白い毒液が飛び出ます。
この毒は、結構強力で、あのヘビもヒキガエルの捕食を避けるくらいです。
そんな中、ヤマカガシはヒキガエルが大好物!
ちなみに、ヤマカガシは、ヒキガエルを食べて、ヒキガエルの毒を取り込んでいます。
ヒキガエルの毒は、勢いよく飛び出します。
下刈り作業中に、刈払機の刃がヒキガエルの突起部にあたり、毒液が目に入ったという被害事例もあります。
ヒキガエルの毒が目に入ると、「結膜炎」や「虹彩炎」を引き起こします。
また、ヒキガエルの毒が口に入ると、粘膜に刺激を与え、飲み込むと嘔吐します。
「犬がヒキガエルをくわえて、死んでしまう。」という事故事例もあるくらい、ヒキガエルの毒は強力です。
もし、ヒキガエルを触りたい衝動を抑えられず、触った場合は、毒が飛び出す突起部には触れないように。
触った後は、必ず手を洗いましょう。
もし、毒液が目に入ったら、こすらず、真水で洗ってください。
それでも痛むようなら、必ず眼科医へ。
もし、毒液が口に入ったら、真水でうがいをしてください。
絶対に飲み込まないでください。
もし、飲み込んでしまい、吐き気がある、嘔吐したという場合は、病院(内科?)へ行ってください。
ということを念頭に、ヒキガエルと正しく接してください。
最後に、ヒキガエルの毒液が飛び出す動画です。
ホント、勢いよく飛び出すので、気をつけて下さい。
なお、動画の様な行動は、皆さんは、絶対にマネしないで下さいね(^_^;)