はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

光合成に適した温度

2021年01月26日 | 森林・樹木の基礎知識のお話

 日本に自生する植物の多くは、気温5℃以上で光合成を開始します。

 そして、もっとも盛んに光合成を行う最適温度は「25℃前後」と言われています。

 25℃以上になると光合成速度の低下が始まり、40℃を超えると急激に光合成速度が遅くなる傾向にあります。

 気温が低温の場合、光合成速度は低くなり、気温が高温の場合は、光合成速度よりも呼吸速度の上昇の方が激しくなります。

 光合成速度よりも呼吸速度の方が早くなると、樹木は休眠します。

 光合成は生産、呼吸は消費。

 気温が高くなると、光合成による生産よりも呼吸による消費が上回ってしまい、収支勘定が割に合わないので、光合成をやめて、休眠に入るってイメージです。

 

 もっとも成長が旺盛な季節は夏。

 朝日が良くあたり、正午を超えると徐々に陽があたりにくくなる場所で、野菜や苗木を育てると、良く育ちます。(人間と同じく、西日がイヤです(>_<)。)

 朝の日の出とともに光合成を開始するので、前日の夕方に、水をたっぷり与えておくと、さらにイイですね。

 

 ちなみに、樹木も呼吸しています。

 光合成によって、光・二酸化炭素・水が糖類に合成されます。

 そして、合成された糖類は、幹や枝などに運ばれ、糖類を分解し、セルロースやリグニンに作り替えるときに呼吸を行います。

 動物と同様、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出しています。

 樹木は、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するとともに、合成した糖類を分解・吸収するために酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出しています。

 会社経営で言うと、光合成は収入で、呼吸は支出・・・みたいなもんですね(^_^;)。

 

 今回は、光合成に最適な温度のお話をしたかったので、光合成と呼吸の詳しいお話は、別の機会に・・・(>_<)。

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