日本に自生する植物の多くは、気温5℃以上で光合成を開始します。
そして、もっとも盛んに光合成を行う最適温度は「25℃前後」と言われています。
25℃以上になると光合成速度の低下が始まり、40℃を超えると急激に光合成速度が遅くなる傾向にあります。
気温が低温の場合、光合成速度は低くなり、気温が高温の場合は、光合成速度よりも呼吸速度の上昇の方が激しくなります。
光合成速度よりも呼吸速度の方が早くなると、樹木は休眠します。
光合成は生産、呼吸は消費。
気温が高くなると、光合成による生産よりも呼吸による消費が上回ってしまい、収支勘定が割に合わないので、光合成をやめて、休眠に入るってイメージです。
もっとも成長が旺盛な季節は夏。
朝日が良くあたり、正午を超えると徐々に陽があたりにくくなる場所で、野菜や苗木を育てると、良く育ちます。(人間と同じく、西日がイヤです(>_<)。)
朝の日の出とともに光合成を開始するので、前日の夕方に、水をたっぷり与えておくと、さらにイイですね。
ちなみに、樹木も呼吸しています。
光合成によって、光・二酸化炭素・水が糖類に合成されます。
そして、合成された糖類は、幹や枝などに運ばれ、糖類を分解し、セルロースやリグニンに作り替えるときに呼吸を行います。
動物と同様、酸素を吸収し、二酸化炭素を排出しています。
樹木は、光合成によって二酸化炭素を吸収し、酸素を放出するとともに、合成した糖類を分解・吸収するために酸素を取り入れ、二酸化炭素を放出しています。
会社経営で言うと、光合成は収入で、呼吸は支出・・・みたいなもんですね(^_^;)。
今回は、光合成に最適な温度のお話をしたかったので、光合成と呼吸の詳しいお話は、別の機会に・・・(>_<)。