はぐくみ幸房@山いこら♪

「森を育み、人を育み、幸せ育む」がコンセプト。株式会社はぐくみ幸房のブログです。色々な森の楽しさ共有してます♪

ヘビとトカゲの違い

2016年03月21日 | 爬虫類・両生類のお話

(前回、最後にヘビとトカゲの違いに触れたので、今回は、そのお話を・・・)

 ヘビとトカゲの違いは?

 と、聞かれたら、「手足がない」と、普通に答えると思います。

 でも、実は、「手足がない」トカゲもいます。

 その名もアシナシトカゲ。

 なので、ヘビとトカゲの違いは「手足がない」ではありません。

 まぁ、日本のトカゲは「手足がない」ので、それで十分なのですが、観察会などを盛り上げる1つのネタとして、「実は違うんですよ~」ともっていきたい。

 

 では、ヘビとトカゲの違いとは・・・

 その1「ヘビの眼にはまぶたがない

 ヘビの眼は、「眼鏡板(がんきょうばん)」という透明なウロコで覆われています。

(←シマヘビ)

 なので、ヘビの眼には、まぶたがありません。

 眠るときも、眼が開いたままの状態です。

 トカゲをよ~く見ていると、瞬きをしますが、ヘビは、一切瞬きをしません。(ちなみ、ヤモリにも”まぶた”がないので、絶対的な違い・・とは言い切れないところではありますが・・・。)

 眼はウロコで覆われているので、眼を覆うウロコも脱皮します。

(←アオダイショウの脱皮)

 あと、脱皮前の眼は、濁ります。

(←シマヘビ)

 こんなヘビを見かけたら、「脱皮が近いんだな~」と思って下さい。

 ちなみに、この状態のヘビは、視界が悪いため、気性が荒く咬みつきます

 しかし、捕まえやすいので、つい、捕まえてしまう

 ただし、視界が悪いから、あまり、ウロウロしていないので、見つけることが出来たら、ラッキーかも

 

 その2「ヘビには耳の穴がない

 人間にも耳に穴があります。

 トカゲにもあります。

 でも、ヘビには、ありません。

(←ジムグリ)

 しかし、耳が聞こえないというわけではありません。

 音というのは、音波が空気を通じて聞こえます。

 ヘビの場合、音波を皮膚で感じ、筋肉から骨へ、そこで振動を受け、内耳から聴覚細胞へと伝わります。

 なので、「音→皮膚→筋肉→骨→内耳→聴覚→聞こえる」といった感じです。

 

 この2つを覚えておけば、観察会などを盛り上げる十分なネタになるかと・・・

(←アオダイショウ幼蛇)

 実際に、ヘビを捕まえて、説明すると、一層盛り上がります

 

 と、ここまで語っておきながら、実は・・・この2つも絶対的な違いというわけでもありません

 実は、トカゲは多様な分岐をしており、脚のないトカゲ、まぶたのないトカゲなど環境に適応し、分岐してきた結果、非常にヘビと似た形態・特徴をもつ種もいます。(ヤモリも”まぶた”ないですし。)

 ヘビ独特の特徴は、表面のみの観察では分かりにくいものが多く、解剖学的な部分がほとんどらしいです。

 例えば、「左の肺がない(もしくは、機能していない)」、「下あごが真ん中で分かれている」など。

 表面的な違いとしては、耳の穴・・・だったかと思います。(曖昧で、すみません・・・。)

 

 機会があれば、一度、そういう視点で、ヘビとトカゲを見比べてください。

 

 最後に1つだけ。

 ヘビを真正面から観察すると・・・・

 すっごくカワイイ

(←ヤマカガシ。毒ヘビ。)



最新の画像もっと見る

コメントを投稿