残り物を持ち帰る

2018年08月21日 09時07分31秒 | アイデアのかけら

今回、初めてアメリカに行ったのだが、
食事に行って驚いたのは、
たいていの店で料理が残ってしまった場合、
それを持ち帰ることができることだった。

持ち帰り専用の容器があり、頼めばすぐに出てくる。
持ち帰りをしている地元の人たちを何人も見かけた。
僕たちも実際にやってみた。
そして翌日の朝食にした。

思えば、昔は日本にも残った料理を持ち帰る習慣があった。
親が持って帰ってくる宴会の残り物の折り詰めは、
子どもたちにとって普段食べる機会のない料理が詰まった、
ちょっとした宝箱だった。

しかしいつの間か、残り物を持ち帰らしてくれる店はなくなった。
持ち帰った料理で食中毒でも起こされたら…という判断からだろう。


本当は、持ち帰った料理で食中毒になったら、
それこそ「自己責任」ではないのか。店に責任はないはずだ。

だけどトラブルが起きるのが嫌だから、先に回避しておく。
なんとも日本らしい考え方だ。

ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイが感動したという日本語
「もったいない」。

でも実は、日本の外食産業は、もったいないことを平気でしているんだよなあ。