先週の 「アクセラ」 一日試乗から一週間。
乗った直後は興奮し、夢中になるもの。
なので少し間を置いて、冷静に気付いた点をば。
・快適だった空調
エアコンの吹き出し口が後部座席用には無いため、前席のみの評価です。
(似た中国用CX-4には付いてるのになぁ)
左右独立で温度設定ができるのが便利。
暑がりな私は少し低め、寒がりな母はやや高めにセットしてバランスとった。
あと、風量に余裕があるのか、とても快適です。
再三引き合いに出して恐縮ですが、「デミオ」「CX-3」の風量不足(?)なエアコンによる快適さを犠牲にしたものと比べたら全く別物。
一つ上のクラスである事を実感できました。
・意外に狭い運転席足元
これは恐らく私だけの問題かと(汗
極端なO脚のため、左足外側がセンタートンネルカバーと当たってしまう。
短時間なら当たるダケ、でも一日運転してたら段々と痛くなってきて、返す頃には皮膚が赤く腫れてしまった(涙
もし自身で入手するなら、フェルトのように弾力のあるシートをセンタートンネルカバーに貼るとか対策が必要だろうなぁ。
スラッと普通の足の方には、全く問題にならないです(ウラヤマシイ
・バックモニターが欲しい
試乗車はバックモニター非搭載でした。
なので、駐車場に入る度に 母に誘導してもらう始末。
魂動デザイン系のマツダ車は、大半が後方視界をかなり犠牲にしていますよね。
「アクセラ」 も漏れず、斜め後方、真後ろと目視できる範囲がかなり制約を受けます。
駐車場への停車は、元々苦手科目な私。
バックモニターは必須だと痛感しました。
感覚の慣れてないクルマという事を差し引いても、特に後方の車両感覚が掴みやすいとは思えない。
あと、最近はアフターパーツでバックミラーに埋め込む 「サイドカメラ」があるそうです。
フェンダーミラーならともかく、ドアミラー車は左側に寄せるのがとても難しい。
路肩に寄せたりする事を考えると、スイッチ切り替えでいいからマツコネのモニターに車の左側が映れば物凄く心強いのになぁ。
・シフトはゲートの方が好き
これも私の勝手な好み問題。
「アクセラ」 のシフトレバーは前後に一直線に動かすストレートタイプ。
対して、私の「SX4」はゲート式で、カクカクと縦横に動かすタイプです。
慣れの問題もありますが、ゲート式は一気に飛んだギヤには入らないので、体が適切なポジションを覚えやすい。
対する「アクセラ」 のようなタイプは、一気にガチャガチャーっと動くから、注意してないと思ったギヤに入ってなかったりする。
なので、インパネのインジケーターで 「今はどのギヤに入ったかな」 と再三確認するのがちょいと面倒だった。
う~ん、どっちも 「慣れ」 の問題ですよね。
・極低速でグィっとエンジンに押される感じが
信号発信時や、渋滞時に ノロノロと走る事ってありますよね。
こうした時、時々なのですが エンジンがグィっと車体を前に押そうとする素振りを見せる事がありました。
本当に一瞬の事だし、そのまま押し出すワケではないけど、ちょっと気になった。
推測だけど、1.5Lとはいえ、トルクの太いクリーンディーゼルの弊害じゃないかな?
ガソリン車は回転と一緒にパワーやトルクが上がるが、ディーゼルは比較的低回転からトルクが先に立ち上がる。
1速2速辺りはギヤ比から、小さな力で車を前に動かせる。
この付近で、シフトプログラムの関係か何かで、ロックアップとか作動する(又はしかかる)のかもしれない。
トルクの小さいガソリンモデルなら、同様の事が起こってもほとんど気にならないと思う。
・ブレーキのタッチが荒い
まだ馴らしも終わってない新車をお借りしたせいだと思う。
ブレーキのタッチに粗さを感じることが多かった。
踏み始めが スっと効くのではなく、ややカックンと噛み始める感触が伝わる。
完全停止直前も、抜いてるにも関わらず、最後にカックンと噛みこむように停車する。
助手席の母が前にグッと体を持って行かれる様子から、「アタリが出るまでシブそうだな」 と感じた。
踏んでる最中の加減に対する反応も、スムーズというより ザラっとした粗さのようなものを感じる事があった。
サイドブレーキの感触もあまり良く無く、後輪ブレーキのアタリが出れば大きく印象が改善されると思われる。
こんなところでしょうかw
ウダウダ書いてますが、概ね 「ちょっとスポーティーになった 走るのが楽しい アクセラ」 だったのは間違い無い。
残念ながら、AWD設定のある 22XDはまだ試乗車が無く、今回はFF車での印象になります。
「デミオXD」 に搭載されてから約2年。
SKYACTIVE-D1.5 は登場にも驚いたけど、この短期間でこんなに魅力的なエンジンに進化してるとは。
分類すれば 「エコカー系パワーソース」 みたいになるのでしょうが、エコでも走る楽しさは残ってる。
安価な軽油で走れる魅力は、災害時に優先して供給される安心感もある。
高速道路を長距離移動する派には、この余力感も楽しみになるかな。
スポーツカー(レーシングカー)ライクな車を好む向きには合致しないが、普通の人が、普通にドライブを楽しむには十分な魅力が凝縮されていたと感じました。
揚げ足取ろうと思えば、車格からはやや狭い室内とか、特別に広くは無いトランクスペース、多少なりともガラガラ音が聞こえるエンジン音、好きなナビが選べず、ハイファイ音源非対応、17インチホイールが無い等々。
いくらでもできます(笑
でも、それがあまり問題にならない方にとって、マイナーチェンジした 「アクセラ」 は予想外の驚きと楽しさを与えてくれる、今一番新しいマツダの 一台なんですね♪