会場には駐車場が開く1時間前に着いた。予定通り。車内で仮眠。携帯目覚ましで眠い目を擦りながら車を駐車場に。...普段はグランドらしいが大雨で至る所に大水溜りが。滝のような雨の中、先ずはバイクを組み立て車外に出す。突風で何度もバイクが倒れる。台風のように風が雨のカーテンで見える状況だ。空いた荷室で着替え。外気温が低い上に大雨で通常のウェアでは厳しいとアンダーウェアとウィンドブレーカー(防水)を重ねた。まさか6月に真冬の装備を使うとは。通された駐車場は受付から遠い上にかなりの急坂の上。往復するだけで簡易ヒルクライム状態。最低。時間が無いので大急ぎでリュックに書類を入れてバイクで受付まで下り、雨の中の各部の挙動を同時に確認。ここで想定外のハプニング発生!!!下りで車を避けようとして路肩に寄ったら側溝の蓋(少し斜めだよね)にコケが生えてたらしく、濡れて前輪が一瞬でスリップ。約25km/h位でバイクごと下りのアスファルトに叩き付けられてしまった!バイクはハンドル部、サドル部に大きなダメージ。人間は腰を強打。グローブ越しだが手の平全体に痛み、右足から出血、見えないけど多分右ヒジも同様。タイツには4cm四方の穴、ウインドブレーカーにも破れ。クライミングバーはアルミ製だが研磨されて地が出る始末。コースで落車はあり得るけど一般道では予測範囲外、大きな誤算...。会場の修理ブースで応急処置。どうしよう。受付にはペラが張り出されていてコースの一部が危険なのでショートカットになるとか。...相当コース荒れてるって事とちゃう?(- -;;。大急ぎで毎年渡される大量のパンフレットや参加賞等をリュックに詰め込み車にゼーゼー坂を登り戻る。試走時間は短い。滝の中の長い芝生はタイヤに重りを付けたように大きな抵抗な上に滑るので直線と言えど気の抜ける箇所は無さそう。おまけに水溜りがコースの至る所にあるので避けて走るのも無理。泥だらけ必至。最初のコーナーを抜けると重い芝生の登り、ココが一番キライだ。下手なので大量のエネルギーを使う上に精神的に打ちのめされる。で、上り切ると一気に高速のジープロードに入る、のだがその境い目の路面を剥いだのか「ガレ場」ができていて雨で物凄く「滑る」。難所だ。その後もタイヤのグリップを助けるハズの適度な砂利が綺麗に清掃されていて硬い土の路面に。晴れてれば最高だが硬い土に雨が降れば、スケートリンク(涙)。実際に中速とかで飛び込めたコーナーがいつ滑るか判らないので減速して落車しないようにクリアする始末。下手だから特に辛い。2Km付近のストレートも苦手な箇所(芝生でその下の土がゆるい)だが今回はプールになっていた。そこを折れると木々の間を抜けるが土はドロドロで根は乗れば氷のように滑る。開けた先は横2台~3台のコースとしては比較的タイトな直線とコーナーを組み合わせた見通しの良い所。小雨程度なら路面の起伏を利用して楽しめる好みの場所だが滝の中ではコーナーごとにギリギリまで速度を落とさないと今日のタイヤでは右に左にとバイクがニュルニュルと横滑りして方向が定まらない。そっから先がショートカットされて裏ストレートに入るのだがショートカット部に高低差があり登り苦手な当方には辛い。裏ストレートも泥沼と重い芝生で数キロ走ってきた身には辛い(これ3周も走れるの?)。最終コーナーはUターンに高低差があり大嫌いな箇所。今年は砂を撒いてありのるとバイクが砂まみれになる。メカトラブル注意?それでも周回遅れにはならないで済むかなと楽観視して車で開会式まで仮眠。相変わらず外は滝。
少し寝て怪我の状況で悩みつつ、どのウェアで本戦に望むか決めて開会式へ向かう。開会式後5分でスタートだから全部支度する必要あり。右半身の痛みもスタート前の緊張の中では忘れちゃうね。スポーツクラススタート!せめて中盤に入ってないと後が辛いので第一コーナーまで周りについて行く。芝生の下の水が身の丈より上まで跳ね上がっている。ギャラリーには楽しめる?案の定最初の登りで一気に最後方に脱落する。その後の平坦地や下りで数人をパスするも坂が来る度に一気に抜き返されて引き離される。怪我の痛みもそうだがバイクの能力を引き出すためには下半身だけでなく全身、つまり上半身にもかなりの強度が要求される。素直に言えばこの1年の間、ほとんど運動らしいことをしていなかったので身体全体のナマリが一気に進行していた。年相応のオッサンにまで落ちぶれてたワケ。取っ付け刃の練習で勝てるワケも無く、心拍計が危険値をブザーで鳴らすまでもなく足は回らないし全身の柔軟性不足でバイクだけではカバーできないギャップに大きくバランスを崩す。身体のバネが稼動してない!とりあえず必至こいて1周したものの、2周目の途中で怪我影響で痛みが脳天に突き上げるようになり、体力も底を突いた事は明白であり、時間差でスタートした下のクラスに次々パスされる状況から3周目に入る前に手を上げて「棄権」した。自業自得とはいえ情けないが大怪我や他への迷惑を考えての選択でした。こうして私の東伊豆は終わりました。
嵐の中で開会式が簡略化され、恒例行事が次々と中止または変更になる大荒れの天候下。お目当ての斤目鯛の味噌汁にもありつけず何しに行ったのやら...。不幸中の幸いは毎年MCで来る絹代さんがMt.富士ヒルクライムに行ってて醜態を晒さずに済んだ事位かな?さて車に戻るかとバイクに跨ると何か変?...前輪に殆ど空気が無い。スローパンクチャー。3周目を強行しなくて本当に良かった!仮設トイレ脇の水道でバイクを大雑把に洗って押しながら車に戻ってきたのがこの画です。...しっかりと練習をしなかったわが身の情けなさそのものの記念撮影になってしまいました。バカだね俺。
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