久々学校関連ネタです。
今日は、娘が通っている学校の読み聞かせボランティアで
講座がありました。
題して
「イケメン編集者に聞いてみよう!一冊の絵本ができるまで」
講談社入社4年の、若手男性編集者に話を伺いました。
幼児図書出版部に 所属、この4年間で50冊の作品を担当されたそうです。
この方、本当にイケメンで、背が高く少し線が細くて
瞳が大きく、第一印象ナイーブな文学青年。
わたしも含め、聞き手の元御嬢さんたちは、胸がときめいたはずっ。
まずは、絵本ジャンルの説明。
・創作絵本
・翻訳絵本
・写真絵本
・図鑑絵本
絵本の実物をそれぞれ拝見しながら、どんな段取りで絵本が制作されるのか、ざっくりとお話を伺えました。
つぎに、創作絵本の実例をもとに、制作過程の説明をされました。
●ある絵本作家と組んだ例。
この方は、絵も文章も書けるかたのようです。
絵本のコンセプトの着想から話を伺えました。実際に見せてもらったのは、ラフ数段階、完成した絵本。同作家の他の絵本の色校正(印刷の試し刷り)も、見せてもらえました。
作家と話し合いながら、絵本の展開や、絵そのものやストーリー等、総合的に深めていくそうです。
●文の作家と、絵の作家が組んだ例。
『でんせつのきょだいあんまんをはこべ!』
あらすじと見どころを読み聞かせてくださいながら、絵本の解説。この、作家ペアを考えるのも、編集者の仕事だそうです。さらに、上がってきた絵の構図を考えて、作家に提案したりもするそうです。映画の視点を参考になさってるとのこと。
(絵描きにとっては、コレ、大変な注文だぁ~!)
●講談社の手がける、絵本新人賞で本が出る例。
『シールのかくれんぼ』
これも、あらすじと見どころの解説を読み聞かせてくださいました。
講談社絵本新人大賞作品は、受賞時そのままで出版化することはなく、ブラッシュアップして世の中に出すそうです。その期間に1年くらいかかるとか。
作家の視点で講談社のWEBに、制作日記が出ているそうなので、リンクします。
「定岡フミヤの制作日記」
ちら見したところ、かなり面白そうです♪
●文の作家と、絵の作家が組んだ例、その2。
『さんすううちゅうじんあらわる』
これは、作家の川端裕人さんが講談社にプロットを持ち込まれ、企画が実現した本だそうです。川端さんは絵本、はじめてだそうです。「川端さん、絵本はふつう見開き15ページなんですよ」という やりとりからはじまり、絵本作家の高畠那生さんと打ち合わせする過程で、状況描写のテキストを削って絵にしてもらい、文字量を落としていったのだとか。
こういう制作秘話って、興味深いなぁ~!!
上記のお話は、かなり要領よく進んだので、質疑タイムが長く取られました。
編集者ならではの苦労話や、作家さんをどのように育てる?なんて裏話から、質問&回答よりは会話チックなやりとりまで飛び出し、とても楽しい時間が過ごせました。
企画してくださった、読み聞かせボランティアの方々に感謝です!