新学期が始まって、ネットがPTAの話題でざわざわしています。過去記事でお約束していた昨年度の話題を、今のうちにブログにアップして、すっきりしたいと思います。
拙ブログ過去記事
で紹介した、第6回運営委員会での話です。
PTA内での校章使用をストップさせたいと提案したことと、何回かの運営委員会と会長との対話から、第6回運営委員会で、PTAの名札と席札から校章を外すべくプレゼンしました。どんな順番で、何を言ったかくわしくは覚えていないのですけれど、ざっくりと、以下のようなことをプレゼンした覚えがあります。
- 12月に、スーパーで偶然会長に会って、校章について話をした顛末
- PTAは学校とは別の団体
- 校章は、学校のもの
- PTAが校章を使うのはおかしい
- 規約から校章をはずすことになったと、会長から聞いた
- 名札と席札を見てください。校章、ついているでしょう?
- この名札と席札から、校章を外すことを提案します
- 独自のロゴマーク導入も検討してください。自分のデザインにはこだわりません。会員から公募する方法もあります。
ざわざわと、議論が少し交わされたように記憶しています。広報委員の方が手を挙げ、中学校PTAの広報紙に他校がどれくらいの数で校章使用をしているか否かの事実が、参考情報として報告されました。校章使用をしているPTAが7割がたほどあったような気がします。
私の所属する中学校PTAでは、運営委員会の進行役は副会長が持ち回りでしています。「皆さんどうしますか?」という風に、会場に問いかけました。妙な空気が流れました。このままではうやむやにされてしまう…!と私は危機感を感じました。そこで、副会長に端的に言いました。
「空気読まないで、挙手にして」
副会長は、なんと「猫紫紺さんに賛成か否かでいいですか?」とびっくりするようなことを言いました。
すかさず私は、「それは嫌。事実にして」と言いました。人に賛成するか否かの議決なんて、ありえない、いやすぎる、と思いました。
「どうすればいいですか?」と聞かれました。
しばらく考えたのち、私は3択を提案しました。
- 独自のロゴマークを制定
- 校章をすべて外す
- 現行通り(規約からは外し、名札・席札には残す)
「3択ですか…!」と、副会長からは驚かれました。
余談ですが、議決は手続上はすべて「可決」か「否決」という形で決定されるものだそうです(Wikipedia)。ですから、3択は、正確には議決とは呼べません。私はこのとき、議決の正確な意味を知りませんでした…
挙手による意思確認を行った結果、1.は0人、2.は2人(会長と私)、3.は残り全員でした。
私はお礼を言い、次の予定があったので、その時点で会場を後にしました。自分の提案は通らなかったけれど、なぜかさわやかな気分でした。おそらく、自分の言い分をちゃんときいてPTAが検討してくれた事実がそうさせたのだと思います。
駅に向かう途中、ふと、こんな考えが頭をかすめました。「なんで私、選択肢を1.と2.だけにして、自分の有利なようにしむけなかったんだろう?」と。その疑問をしばらくのあいだ自分の中でころころと転がしていたところ、答えが出ました。
私は、娘の小学校時代にみた、学校評価アンケートが大嫌いでした。なぜなら、アンケート結果をいいものだけに導き出す選択肢しかなく、フェアではないからです。バイアスが思いっきりかかっています。
たとえば、「子どもたちは学校を楽しいと思っていますか?」というような質問があるとします。それにたいする答えの選択肢が、1)思う、2)やや思う、3)わからない、これだけ!!まともなアンケートなら、1)思う、2)やや思う、3)やや思わない、4)思わない、5)わからない、とくるでしょう。もっと言うなら、「子どもたちが楽しいと思う」という他人の主観を、親に推測させる質問をしてくる時点で、いかがなものかと思います。
…こんなことを、常日頃考えていたものですから、私は、「3択をフェアなものにしたかった」のだな、と気付きました。ふふ、私はきっと政治家に向かないですね。
PTAなどで議決を行うときは、空気を読むのはやめよう!!
拍手での承認もやめよう!
拍手は役員側は気分いいかもしれないけれど、出席者の何割賛成しているかわかりません。
議決は、挙手か、投票にしよう!!
投票は時間と手間がかかります。反面、匿名性に優れます。
挙手なら、時間も手間もかかりません。PTAにはこちらがいいのではないかと思います。