無職 冷牟田 つる子 (福岡県岡垣町 88) 2011年11月12日 朝日新聞 声
去る9月、思いがけなくうれしいことがありました。私の米寿のお祝いを町役場から頂きました。
振り返ると、年を忘れて庭の仕事や着物の入れ替えなどに没頭し独り暮らしも大変でした。子供もなく、夫も天国へ旅立って21年が夢のように去りました。お祝いを仏様にお供えして報告しました。
後でお祝いの封筒をあけて見ると、「あっ!」と驚きました。「88歳を迎えたことをお祝いいたします。お元気で」。町長さんからの心のこもったお手紙が同封してあったのです。涙腺の弱い私は涙が出そうで困りました。加えて故郷の福岡県久留米市内に住む妹2人からもお祝いにと、それは見事な手提げが届きました。
私たちは共稼ぎのために駅が近いところにと、当地に家を新築したものです。住んで40年が過ぎました。高台にあって住みやすい所なのです。皆様から優しいお気持ちをたくさん頂いて、これまで元気で来られました。今さらながらうれしく思っています。感謝感謝の毎日です。
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内容のような老後を、一生懸命に毎日を過ごして、平均寿命の年齢近くを迎えることをつい願っていました。
おめでとうございます。