お互いの顔には年輪が表れていた
10月の火曜日だったか、「今度の日曜日、遊びに行って良いだろうか」と突然に電話がかかってきた。25歳頃に同期入社で知り合い35歳頃に私の転勤により離れた、昼休み卓球で仲良しになった彼だった。
結婚して最初の子供が同級生であったことも家族でつき合うきっかけだっただろう。子供が小学校に入学のタイミングの転勤だった。社内の交流卓球や休みなどに家族で互いの社宅を訪ねて交流を深めた。
同級生だったその時の子供は大学卒業後46歳で男子医者と女子公務員とになっている。70歳を超えた夫婦は次の日曜日、車でやって来た。約4.5時間かかったという。錦帯橋そばのお店でお昼をいただき、おかずの一つは昔の思い出ばなしだった。お店からは「大平」郷土料理などの説明も聞けた。
話しの続きそして今の生活は、場所を私の家に変えて写真も見ながらに。彼はまだ仕事を続けており75歳までは働きたいという。私は退職後もう9年経過している。二人の毎日の時間の使い方には大きな違いがあるなと改めて感じさせられた。
私の家内が体調を崩している為、岩国駅前のホテルで4人とも皆宿泊し夕食は居酒屋でゆっくりとった。最後に、ホテルに戻ると彼のパソコンにある趣味の写真も含め、見せて説明してくれた。
仕事の合間が2週間あり、ドライブ旅行を計画したと。私たちもとても懐かしく楽しいひと時だった。月曜日には私達を家まて送ってくれ、旅行を続けながら九州へ帰って行った。その日の21時過ぎに家に帰ったと携帯に連絡が入った。「まだ元気なものだね…」と言うと、車の速度を80km/hに合わせ自動運転で走ると、運転手はハンドルに軽く手を載せていれば良い。疲れはとても少ないよ、と彼は説明した。
時代先端の自動運転車からは、どうも私は取り残されているようだ。

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