求人の多い仕事は
有効求人倍率は有効求人数を有効求職者数で割算した解のこと。この解が1.0より大きいことは労働者不足と理解される。
農家ではなく、工場で働く人が求められる明治時代になって、工場付近に労働者が集まるようになった。その労働者の給与が農家に残る人の収入よりも良いことが多く、親は長男まで送り出すようになる。そんな状況に加えて、戦後(昭和20年終戦)日本では、相続の権利はすべての子に平等となりました。
このような背景で、農家から子は出て行き農業は継がれず、また親は子と同居する環境を失いました。さらに平等な相続権は親を保護する責任者、を曖昧にさせています。戦後70年が過ぎ、保護責任者が曖昧な被保護者(親)は農家の親だけではなくなっています。
さて、少子高齢化の日本では、人口は減少しますが、まだ有効求人倍率は1.0を超えているとか。どこに労働力は流れるのでしょうか。工場でしょうか。海外でしょうか。高齢者を預かる施設や共稼ぎ労働者の子供預かり施設ではないでしょうか。
定年で退職して、故郷に戻り、暮らすと判ることがあります。親の家を離れて働き、そこで家を建てて暮らすことは良くない選択ではないかと。むしろ、親と同居し、家を利用し、親と協力して暮らすことが良い選択だろうと。戦後間もない頃には、おばあちゃんに育てられたという子供や、親の留守中に、お年寄りを見守っていた子供がいました。
もちろん、相続制度を見直して、高齢な親を看る保護責任者への相続割合を大きくすることは当然です。「8割9割程度を目安に、割り当てる(一つの案)」とすれば、良いのではないでしょうか。