競争は競争!
「戦いの文字は石垣には無い」とお正月のNHK番組で石垣島の住人は発言されていた。この島に、中国軍と対峙する日本の自衛隊の基地を置いて欲しくないとも。
さて、「争う」を使う言葉には「競争」と「戦争」とがある。戦うは「盾」の意味の単と「鉾」の意味の戈とが一緒になっている。メディアは好んで「戦」を使うようだ。野球、サッカー、ラグビー、バレーボールなど。例をあげると、広島/巨人戦。
ロシアがウクライナへ侵攻している。昨年2月からすでにこれまで11か月となる。日本では、人を守ったり傷付けたりする盾や鉾を使わなくても「戦」を付けてスポーツ競技を表している。
簡単に戦と呼ぶことが、戦を身近なものにさせていないか。スポーツでも国や身近な地域の代表チームが勝てば、英雄であり、負ければ振り向かれることも稀になる。確かに勝利は血肉を湧きたてるが、競技の勝利は戦(いくさ)の勝利ではない。区別することが大切ではないだろうか。子供たちの教育のためにも、戦(いくさ)を私達の身近なものから遠ざけるためにも。