30日(金)は晴れて秋の空が広がり、昼間は気温が上がって夏の暑さを感じました。
長野県町村会視察研修最終日は、宿泊先を朝8時15分に出発して、知覧町の知覧特攻平和会館に行きました。
この知覧特攻平和会館は、第二次世界大戦末期の沖縄戦において特攻という人類史上類のない作戦で、爆装した飛行機もろとも敵艦に体当たり攻撃をした陸軍特別攻撃隊員の遺品や関係資料を展示しています。
この地が出撃基地であったことから、特攻戦死された隊員の当時の真の姿、遺品、記録を後世に残し、恒久の平和を祈念することが基地住民の責務であろうと信じ、ここに知覧特攻平和会館を建設したとのことでした。
特攻隊員達が二度と帰ることのない「必死」の出撃に臨んで念じたことは、再びこの国に平和と繁栄が甦ることあろうと願い、出撃されたと拝察いたします。
知覧特攻平和会館は、知覧町が全国各地の遺族や関係者から寄せられた貴重な遺品や資料の滅失散逸を防止する一方 、さらに収集、保存、展示に努め、これらの史実を後世に正しく伝え、世界恒久の平和に寄与しようとするものであります。
私は、タブレットの音声ガイドにより知覧特攻平和会館、知覧鎮魂の賦、特攻の歴史的背景、知覧基地、日の丸の寄書、伍井 芳夫 中佐など16人の隊員のエピソード、開聞岳の写真、一式戦闘機「隼」、使用された陸軍特攻機、知覧基地(ジオラマの説明)、ほがらか隊、鳥濱 トメ、四式戦闘機「疾風」、義烈空挺隊(絵画)、震洋艇(海軍の水上特攻艇)、三角兵舎、特攻平和観音堂、特攻観音像、零戦など多くの隊員のエピソードや戦闘機の説明等を聴く事が出来、隊員のエピソードでは目頭が熱くなりました。
私は、特攻隊員や各地の戦場で戦死された多くの特攻隊員のご遺徳を静かに回顧しながら、再び戦闘機に爆弾を装着し敵の艦船に体当たりをするという命の尊さ・尊厳を無視した戦法は絶対とってはならないことを強く感じました。
その後、100年以上の歴史を誇る老舗麹屋で、麹の九州では唯一、全国でも数社しかない種麹屋の「バレル・バレープラハ」に行きました。
薩摩の伝統的な焼酎作りを学べる工場で焼酎の味を左右する麹の歴史や研究をパネル映像で楽しめるほか、一升瓶の形をした工場はガラス張りになっているので、焼酎造りの工程や熟成の様子を間近で見学できました。
敷地内では、麹の歴史を学び、麹を使った多彩なお土産が購入できるほか、霧島高原ビールの製造工場や焼酎工場、黒麹豚や九州の特産品を販売するコーナー、ボヘミアングラス工房などが併設されていました。
今回の長野県町村会役員会・先進地視察は、天気に恵まれ計画通り多岐に渡り視察研修が出来、有意義な視察になりましたことに、羽田会長さんはじめ役員の皆さんと事務局の皆さんに感謝申し上げます。
▽ 毎朝恒例の写真は、草尾上野ぶどう畑に行き、雲が多めの上空からの風景を撮影しました。
草尾上野ぶどう畑からの風景
その他生坂村では、小学校で中学校見学(6年生)、中学校でかしわ祭前日準備、農業公社理事会、農業委員会、消防団分団長会議、せせらぎ公園整備などが行われました。