10月4日(金)は雨が降ったり止んだりで、比較的過ごしやすい体感でした。
午後1時30分から生坂村・麻績村・筑北村農業委員会協議会研修会が開催され、最初に現地視察として、草尾上野ぶどう畑へ行く予定でしたが、天気が悪くやまなみ荘大ホールにて、公益財団法人生坂村農業公社 小林理事長から「生坂農業を支える農業公社の取り組みについて」講演を聞き、道の駅いくさかの郷を視察していただきました。
私は午後4時からの研修会に来賓として出席させていただきました。今年度は生坂村の当番ということで、生坂村農業委員会 山﨑会長代理の進行により、筑北村の宮下農業委員会長の開会のことばで始まりました。
三村農業委員会協議会の腰原会長の挨拶をいただき、来賓祝辞として、長野県松本農業農村支援センター中澤所長の祝辞を頂戴しました。
その後私が、生坂村の農業公社の設立、新規就農制度による担い手の確保、我が地区の農地中間管理機構の取組、道の駅いくさかの郷の現状と、3村の農業振興、農業課題の解決または方向性を見出していただくなど、農業委員の皆さんのご活躍をお願いするなどの祝辞を述べさせていただきました。
次に、「改正食料・農業・農村基本法が目指す農業・農村の方向について」と題して、一般社団法人長野県農業会議 専務理事 伊藤洋人氏から講演していただきました。
「基本法とは何か?」、憲法→基本法→個別法とあり、国政に重要なウエイトを占める分野について、国の制度、政策、対策に関する基本方針・原則などを明示したものであるとのことでした。
農業基本法以降の推移については、農業基本法→食料・農業・農村基本法→改正食料・農業・農村基本法となってきて、今回の改正のポイントは、国際情勢の変化等に伴う食料安定保障上のリスクの高まりへの対応、地球環境問題への対応、人口減少に伴う国内市場の縮小・生産者の減少・高齢化への対応とのことでした。
基本法の5つの柱の内容については、①食料安全保障の確立として、実現に向けた施策は、食品アクセス、食品産業、輸入の安定化、輸出促進、食料の価格形成、不測時の対応であり、②農業の多面的機能の十分な発揮として、中山間地等直接支払交付金と多面的機能支払交付金による支援、③環境と調和の取れた食料システムの確立として、食品産業及び農業における環境負荷の低減であるとのことでした。
次に、農業の持続的発展として、地域計画の作成・実践をベースに、望ましい農業構造、農業経営の基盤強化等、農地の集積・集約(団地)化、農業経営基盤の整備・保全であり、基本法が目指すものとして、様々な手段を駆使し、我が国の食料安全保障を確立、農業に関わる環境負荷を軽減、農産物の輸出を拡大、コストを反映した合理的な価格形成、スマート技術による基盤維持・生産性の向上であるとのことでした。
基本法が目指すものの実現に向けては、実現に向けた施策として、共同活動の促進、農村関係人口の増加、農福連携、中山間地域の振興、野生鳥獣対策、都市と農村の交流であり、また、「個別法」の制定・改正、食料・農業・農村基本計画の策定、想定される「基本計画」の論点、今後の農政スケジュールについても説明され、最後に、農業委員の皆さんには、農地利用の最適化活動に係る「農地の見守り活動」を記録していただき、「営農に役立つ」、「日々の農業委員会活動に役立つ」全国農業新聞のご購読と普及のお願いをされました。
その後、質疑応答をした後、腰原協議会長から講師に御礼のことばを述べられ、次期当番村の紹介、次期当番村の筑北村 宮下農業委員会長が挨拶をされ、麻績村の塚原農業委員会長の閉会のことばで終了しました。
その他私は、松筑建設労働組合生坂班の皆さんからの要望対応、県砂防協会犀川支部の支部長としての決裁、国道19号山清路防災事業関係の事業説明、松本広域連合から正副広域連合長会議関係の説明、松本信用金庫の鶴見理事長と脱炭素先行地域づくり事業と融資など、様々な話をさせていただきました。
大日向上空からの風景
△▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、大日向南平ぶどう畑に行き、今にも降り出しそうな上空からの風景を撮影しました。
その他生坂村では、小学校で金管練習・金管発表、中学校で朝かしわ祭振り返り集会・生徒会・SC来校、子育て支援センターでハロウィン会、生坂村・麻績村・筑北村農業委員会協議会研修会、消防団分団長会議などが行われました。