12月24日(火)午後1時30分から、生坂村地域脱炭素移行・再エネ推進事業評価委員会を開催しました。
評価委員
区長会副会長 中山文明氏
商工会 中山英也氏
長野県環境部環境政策課ゼロカーボン推進室長 平林高広氏
信州大学人文学部文化情報論・社会学コース 准教授 茅野恒秀氏
協議事項 (委員長 茅野恒秀准教授進行 )
1 令和6年度事業進捗状況報告
- PPA方式による民家、民間施設、公共施設、遊休地等へのPV(太陽光パネル)、蓄電池の設置
- 民家への調光型LED、高効率給湯器、高効率空調機等の導入補助
- 民家へのペレットストーブ、薪ストーブ導入補助
- 公共施設へのLED、省エネエアコン設置に伴う調査設計
- デマンドレスポンス需要管理システム
- 公共施設へペレットストーブ導入
- 古民家リノベーション
- 公共施設等へEV充電器導入
- 公用車を順次EV車両への転換及び土日祝日にカーシェアリング
- 村営バスを順次EV車両への転換
- やまなみ荘のボイラーを木質バイオマスボイラーへ転換
- 村営集合住宅(ZEH化)
- 執行事務費
- デマンドレスポンス需要管理システム
- 生坂ダム小水力発電施設設計
- 自営線マイクログリッド(需要調整用)設計
以上の進捗状況の説明を行い各評価委員の方から次の質問意見がありました。
質問・確認事項
・2年目が終わろうとしている。最終年度も繰越の可能性があるとしたら5年間計画ではなく、5年11か月の期間となるのか質問があり、繰越可能予算が割り当てられていたらそのようになる。国の予算によると説明しました。
・デマンドレスポンス需給管理システムのそれぞれの計画施設数は最大値となるか質問があり、契約をしてくれる施設や民家にシステムを導入していく。太陽光パネルや小水力発電の電力と蓄電した電力で運用していくことになると説明しました。
・最終的に村内の再エネ電力だけで賄えず、外部から調達することがあるか質問があり、冬場は発電量が少なくなることが予想される。そうなると、(株)いくさかてらすが電力市場から調達して契約者に提供する様になる。また、デマンドレスポンスを活用して、なるべく発電した電力だけで乗り越えられるようにしていきたいと考えていると説明しました。
・小水力とPPAだけでは電力が足りなくなるだろうから、どうしてもオフサイトが必要になるのではないかと意見がありました。
・オフサイトの太陽光パネル設置はまだ確定ではないということですね。と質問があり、今年は1か所を調査し来年度パネル等設置するが、他は契約者数と見合わせて検討していくと説明いしました。
・やまなみ荘のボイラーの稼働はいつからか質問があり、来年度にやまなみ荘が改修の計画があり、その中でボイラーの切り替えを行う。それが終わり次第稼働させるが、施設改修の実施時期を現在検討していると説明しました。
・民家への省エネ、ストーブ導入補助について、環境省では上限はないが、今後も村で上限を付けずに交付するのか。また、導入機器に制限を付けるか質問があり、7年度は省エネ機器の新設もできるようになり、運用としては上限を付けるかどうか検討していくと説明しました。
・ペレットを村内でつくることは難しいと第1回で話があったが、今後もペレットは上伊那から購入するのか質問があり、森林整備にも関係するが、使う量に合わせて今後検討していくと説明がありました。
・公共施設はペレットが扱いやすいと思うが、ストーブは安いが燃料は高い。薪ストーブは本体は高いが燃料は安い。高齢の方などはペレットが扱いやすいと思うので、ペレットを製造して手に入りやすい仕組みを構築してほしい。広報誌を活用して、世帯別に適したストーブ(ペレットor薪)を紹介してもよいのではないか意見がありました。
(2)講評
説明した内容について講評を頂きました。
・古民家リノベーションは築50年として区分けをしている。来年度からは年数は関係なく行う事業メニューがあり、新築をより良くしたい方、古民家を過ごしやすくする方の両者にアプローチできる良い補助だと思われる。
長野県も目標にしているが、既存住宅のゼロエネルギー化が重要だと思うので、是非実態に即した補助を進めていってほしい。また、社協の方に協力いただき、交付金の活用について高齢者にアピールしてもらっても良いのではないか。うまくつながると高齢の方の意識啓発にもつながる。デマンドレスポンスの反応は在宅が長い方が反応が良いので、できるだけ早い段階で高齢者等の層にアプローチしていっていただきたい。また、福祉の見守りとセットで行ってみてもよいのではないか。
・再エネ機器の新設が可能となれば喜ばれる。電気使用量の問題もあるので、新設ばかりでなく、入れ替えのPRも引き続きしていくべき。
・(株)いくさかてらすが軌道に乗れば、エネルギーの効率化に向けて1軒1軒お邪魔して補助金の導入も紹介できると将来的に明るいと考える。
・最終的に民間裨益を進めなければならないと思う。小水力が順調に進んでも発電量が100Kwなので、太陽光がどれだけ進むかが課題かと思われる。
・公共施設の太陽光は公共分で終わってしまうと思うのでプラスαをどこで確保できるかが課題となると思う。
・農業倉庫は荷重に耐えられないこともあるが、薄いフレキシブルパネルの導入も検討したらどうか。
・縦型のパネルの導入を防風のために農家が付けているところもある。垂直型は積雪の心配が無い。朝夕の平たいソーラーパネルが苦手とする時間帯に発電が可能となる。冬は日が短いと弱点になるが、農家が使いたくなるような仕様にしなければソーラーシェアリングは実現されない。
・野立てが嫌だという意見に対して、農業と共生するやり方で活用できないかを検討できれば、オフサイトでの電力発電量も増加するのではないか。
午後4時からは、「2024 赤とんぼフェスティバル㏌いくさか」反省会を開催しました。
最初に私から、師走の大変お忙しい中会議のご出席ありがとうございます。実行委員の皆さん、区長の皆さんのおかげで、準備から本番、片づけと赤とんぼフェスティバルが予定通り挙行できましたことに感謝を申し上げます。
当日は天気予報ではもっと雨の降る予報でございましたが、それほど降らずに花火まで出来たことに安堵しているところでございます。検討協議を皆さんでして頂いて、ステージ発表など色々な催しが出来、多くの皆さんにご来場いただき、生坂村最大のイベントであります、赤とんぼフェスティバルが無事にできまして、感謝を申し上げる次第でございます。
毎年度この反省会を行っていまして、来年度に向けて、改善する点がまだありますし、さらに盛大になれば良いなという点もあります。忌憚のないご意見を皆様方からお聞きして、来年度も良いイベントにしていきたいと思いますので、よろしくお願い申し上げますなどの挨拶をさせていただきました。
協議事項
(1)今年度の反省点と来年度への要望
➀ 実施内容について
開催要項、ブースについて、イベントスケジュール、会場レイアウト、収支報告書について事務局から説明しました。
意見質問はありませんでした。
②アンケート結果について
アンケートの集計結果(出店総数 42団体、アンケート回収数49件)で来場者数、開催時期、ブースの配置、今後のブース出展の進め方や問題点、その他、ブースに関する事、イベント全体に対する意見・感想について説明がありました。
意見質問はありませんでした。
③来年度の日程について
令和7年10月18日(土)1日開催で行う方針で来年度に申し送りをしていくということで賛同を頂きました。
全体を通しての主な意見や質問の概要は、
・ガスの問題は今後難しいようなので、無理なら早めに周知して欲しい。
・サンリンは有明に営業所がありプロパンを買っておくと詰め替えが行えると云われたので確認してはどうか。
・地元のガス屋さんが来てガス屋さんの責任で配管すれば良いと聞いている。
上記の意見を受け事務局で色々な方向で調べてみる事としました。
私から、アンケートであった駐車場については、安協で行っているが、来年度に向けて検討していく。また、花火の開始時間、ステージイベントの終了から花火開始までの時間、翌日の花火の片づけについては今後検討していくと説明しました。