5日(月)は日差しが優勢の一日で朝晩はヒンヤリでも、昼間は汗ばむ体感でした。
午後1時30分からシェーンバッハ・サボーにおいて、(公社)日本河川協会定時社員総会が開催されました。
▽ 甲村謙友会長より、先日水防法の改正が成立し、すでに交付し施行されておりますが、本日からオンデマンドによる、当該施行に関する内容を配信しております。
今年は早くも台風2号が襲来しまして線状降水帯も伴って各地に被害をもたらしました。昨年も8月3日からの豪雨災害が北陸地方を中心とした大雨が、9月17日から台風14号に引き続きまた台風15号が襲来し九州から東海地方にかけて猛威を振るいました。被害を受けた方に対して心からお見舞いを申し上げます。
一方国土強靭化の為の3ヵ年緊急対策5ヵ年加速化対策による河道掘削や樹木伐採、利水ダムも含めた事前放流によるダムの治水機能の強化と事前対策と水防対策によりギリギリのところで氾濫を免れた例も報告されました。
皆さんすでにご存じのとおり、近年の水害の増加は、人為的な二酸化炭素等の温室効果ガス排出量の増加を原因とする地球温暖化に伴う気候変動による豪雨の強度頻度また、発生地域の変化と言われています。地球温暖化といいますけどなかなか実感しにくくて、これから夏になりますと暑いので皆さん地球温暖化は本当かな、本当だと思いますが夏を過ぎ秋から冬になってくると寒くなってくるので、ひょっとして地球温暖化は嘘ではないかと思う方もおられるかもしれませんが、経年的に気温もグラフにプロットしていきますとぎくしゃくとした動きはあるのですが、傾向としては上昇しておりまして、対策を取らなければ気温はさらに上昇していき、被害はさらに大きくなってきます。対策としては温室効果ガスの排出削減等の対策と気候が変化しても被害を軽減する適用策を両立して進めていく事が国際的な合意となっています。
水分野の緩和策としては水力発電の増強、河川内伐採立木や、ダブル貯水池留群や下水道のバイオマス発電、施設の省電力化による温室効果ガスの削減があげられます。適応策としては河道改修やダムの留水地よる洪水調節、流域での貯留浸透、氾濫域での対水化や氾濫拡大防止等各種軽減策等を組み合わせた流域治水、気候変動を考慮した河川整備基本方針の改定等が示されています。流域治水というのは新しく出てきた概念で流域治水は河川管理者だけで行うものではなくて流域氾濫域の全員が行うもので、ともすれば全員が行うという事は自分一人がさぼっても他の人がやってくれるだろうとそれが行きすぎますと全員行うという事は誰もやらないという事に繋がる訳で、他の人が行わなくても、自分は行う我がこととして行う、これは中々難しいですが、そういう仕組みを作っていかなければいけないというように思っています。まだ河川整備基本方針が改定しつつありますが、基本方針を受けた河川整備計画の改定が流域内の洪水調節施設等の具体的プロジェクトの実施が望まれる訳でございますなどと挨拶されました。
令和4年度の事業報告・事業報告の付属明細書の報告の件、令和4年度貸借対照表・正味財産増減計算書等の承認を求める件、令和5年度の事業計画書・収支予算書、資金調達及び設備投資の見込みの報告の件、理事の補欠選任について決議を求める件が原案通り承認されました。
▽ 第78回定時社員総会の議案説明をしているところです。
▽ 特別講演として、水資源機構理事 熊谷和哉氏より「水道事業の歴史と現在位置」の演題で講演されました。
▽ 水道の定義、水道事業の現況、水道事業の財政、水道料金の現況、水道事業の主要指標、水道の構成、都市活動に関する物質・エネルギー収支、水道事業者の構造、水道の誕生から現在まで、水道の略史、人口の推移(中位推計)、将来推計人口(2020~2120)、人口ピラミッドの推移、人口密度と合計特殊出生率の関係、日・英仏独の人口密度と出生率の推移、上下水道普及率の推移、水道事業(全国)の財政構造概況(2020)、水道関連ダムと事業数の推移、職員数の将来推移、基本理念の変遷、広域連携に至る経緯、事業広域化の推移、都道府県営末端供給事業の経緯など多岐にわたってご講演をしていただきました。
▽ 国土交通省 水管理・国土保全局 甲川壽浩次長より、先日も台風が本土へは上陸しませんでしたが、線状降水帯という事が各地で大きな被害が発生しております。気候変動という事が異常気象ではなくて恒常的になってきているという事の現れです。
単に川が洪水で溢れるだけではなくて交通機関がマヒするという事が各地で起きています。このような事態を踏まえて川の整備を事前にするという事に行政として取り組んでおりますが、実際に雨が降った時に雨の中を命がけで地域を守っていただく、このような事をした方が今日の功労者中に多くいらっしゃいます。そのことに改めて感謝いたします。
それからこういった日々の努力、人力だけでは足りないところは最先端の科学技術を行使しているのではないか。また、川は単に危ないところではありません。地域の中で日々憩いの場でもありまた、整備環境こういった部分も紛糾する分野でもあります。こういった分野でも最先端の研究を日々行っている方にありがたいと思っています。
川は日本の歴史の中でも非常に国を治めることに重要でありまして歴史文化が川から始まっているといっても過言ではありません。そういったことを踏まえて地域の方が川に親しみまた、決して恐れることなく地域と思っているという事がこれから日本を支えていくという事にも繋がっていく事と確信しておりますなどと挨拶をされました。
▽ 令和5年 河川功労者表彰として、長野県では、河川の整備や管理に関連する諸活動を通じ、河川災害の防止、水資源の開発、河川環境の整備や保全、流域内の合意形成に貢献し功績のあった場合として、前木曽村長 唐澤一寛様と前小海町長 新井寿一様が受賞され、唐澤様が出席されていました。
唐澤様は「昭和53年から木祖村役場の建設課長等として、味噌川ダム建設事業の推進に尽力されるとともに、副村長及び村長として水源地域の環境保全と地域振興にも寄与されるなど、上下流地域の良好な関係の構築と維持に貢献された」功績により表彰されました。
また、河川の自然保護・環境学習・河川愛護等の活動に功績があった場合として、伊那市「下手良河川愛護会」、筑北村「立川常会」、中野市「間山河川愛護会」、高山村「八木沢川河川愛護会」が受賞され、2団体の代表の方が来られていました。
▽ 「下手良河川愛護会」は、「平成7年の設立以来長きにわたり、区内を流れる瀬沢川で草刈り、ゴミ拾い、アレチウリ駆除等を通して、地域の環境美化および住民の河川愛護意識の向上に貢献された」功績により表彰されました。
▽ 「立川常会」は、「昭和50年の設立以来長きにわたり、東条川の草刈り及び河川清掃等の活動を実施しており、地域の環境美化および住民の河川愛護意識の向上に貢献された」功績により表彰されました。
河川功労者表彰は、治水・利水・環境の観点はもとより、歴史・文化、河川愛護、国際貢献、学術研究、地域振興等の観点から、広く社会に対して功績のあった個人や団体を表彰しています。表彰された皆さん、おめでとうございました。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、犀川対岸の高台に行き、朝日が昇ってきた草尾上空からの風景を撮影しました。
草尾上空からの風景
本日生坂村では、保育園でたけのこの皮むき、小学校で振替休日、中学校で読書月間(~6/30)、地区担当職員会議などが行われました。