信州生坂村「山紫水明 食と文化癒しの郷!」

山清路、大城・京ヶ倉等の自然。赤地蔵、百体観音等の伝統。おやき、おにかけ等の食文化を持つ生坂村!

議会視察研修同行2日目&山清路大橋周辺からの風景

2022年10月21日 | 報告

 21日(金)は朝が冷え込みましたが、昼間はスッキリと晴れて穏やかな空で清々しい秋の一日でした。

 議会視察研修の同行2日目は、宿泊先のホテルを9時30分に出発して、徳島市の中心部にある徳島城跡の徳島中央公園に行きました。

 広大なこの公園は、城跡公園のみならず現代の公園としても江戸時代の遺産を活かしながら、旧徳島城表御殿庭園、徳島城博物館、バラ園、流れ池等、見どころがたくさんありました。

 素晴らしい景色と場所が良く、広さがあることから、総合公園として市民に親しまれ、当日も保育園児や高齢者まで多くの人々に利用されていました。

 国の名勝に指定されている旧徳島城表御殿庭園は、旧徳島藩主蜂須賀公の居間や表書院の庭として造られたもので、武将で茶人の上田宗箇作庭の枯山水庭と築山泉水庭の二庭からなる観賞式と池泉廻遊式を兼ね備えた桃山様式を伝える名庭とのことです。

 徳島中央公園の東側にあるバラ園では、約330平方メートルの花壇に、ニューカリーナ、アマツオトメ、チャールストン等約50種、約400株のバラが咲き乱れ、丁度見頃でしたので、訪れる人々が多く楽しまれていました。

 次に、お昼を兼ねて勝浦町の「道の駅ひなの里かつうら」に寄りました。

 徳島県で15番目に作られた道の駅でして、県内のお土産ものはもちろん、ここだけでしか味わえない町内の特産品を多数取り揃えてあり、EVの充電器やRVパークなども併設してありました。

 また、近くでは「元祖ビッグひな祭り(2月下旬~)」、「生名桜まつり(3月下旬~)」が4月上旬まで開催されるなど、地域の観光拠点となっていて、物産館、喫茶、うどん店などがあり、多くの方が昼食を食べにお越しになっていました。

 当道の駅敷地内にあるJA東とくしまの産直市「よってネ市」は、みかんの栽培が盛んな勝浦町ならではの柑橘類の他、しいたけや漬け物など、山間地ならではの特産品を多く取り揃えていました。

 我々も美味しそうでお値打ちなみかんをお土産に我が家へ送りました。

 そして、本日メインの視察先の上勝町に行きました。

 最初に公務で不在の花本町長さんに代わって、林副町長さんから、上勝町の紹介やSDGsの取組などの歓迎のご挨拶をいただきました。

 私と太田議長から、お忙しい中を当視察研修にご対応をいただいたことに感謝を申し上げ、当村は脱炭素先行地域づくり事業に申請し採択され、ゼロカーボンを目指していくところであり、今回の視察を参考にさせていただきたいなどの挨拶をさせていただきました。

 上勝町は、徳島県のほぼ中央に位置する人口約1441人、高齢化率52%代と四国で一番小さな町ですが、この町を一躍有名にした「葉っぱビジネス(彩事業)」や日本で初めてゼロ・ウェイスト」宣言をされた取組などについて視察をさせていただきました。

 上勝町の各視察を担当されています合同会社パンゲアのCEO 野々山さんから説明をしていただきました。

 まず、「葉っぱビジネス」について研修し、このビジネスは「つまもの」つまり日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などを栽培・出荷・販売する農業のビジネスです。

 上勝町は昭和56年2月、マイナス13度という局地的な異常寒波に襲われて、ほとんどのみかんが枯死してしまい、本町特産の香酸柑橘である「ゆこう」や「すだち」も枯死寸前となり農業は大打撃を受けました。

 このピンチをチャンスに捉えて、当時農協職員だった横石知二さん(現・当社代表取締役社長)が、「町づくりとは何か」、「町の活性化とは?」の課題に『次代を担う定住』と位置付けし、農家はもちろん、農協、町、普及所等が一生懸命取り組んだ結果、彩農業(葉っぱビジネス)が第三セクターにより新しい産業として生まれました。

 「葉っぱを売る」というユニークな発想から今や年商2億6000万円を超えるまでになり、おばあちゃんがパソコンやタブレットを駆使し、年収1000万円を超える農家まで現れたそうです。

 今は140数軒で、一時は200軒以上で取り組んでこられ、2021年度は70歳から75歳の医療費が、全国年平均の102万円に対し、86万円と、生きがいづくりによる医療費の削減にもつながっていました。

 次に、日本で初めて、ゼロ・ウェイスト(2020年までに焼却ゴミと埋め立てゴミを無くす最善の努力をする)を宣言した事業について研修しました。

 ゼロ・ウェイストとは、現在日本では家庭から出るごみのほとんどが焼却あるいは埋め立て処理されていて、これらの処理方法によって私たちは多くのお金と限りある資源を無駄にしてしまっています。

 『ゼロ・ウェイスト』とは目標年を定めリデュース・リユース・リサイクル・リペアなどの実践やそもそもゴミにならないもの作り求める事によって資源を有効に活用し、焼却・埋め立てゴミを限りなくゼロに近づけようとする取り組みです。

 そして、未来の子どもたちにきれいな空気や美味しい水、豊かな大地を継承するため、2020年までに上勝町のごみをゼロにすることを決意し、上勝町ごみゼロ(ゼロ・ウェイスト)を宣言しました。

 上勝町のゼロ・ウェイストの取組の経緯等について、動画を見た後に説明をいただき、上勝町で町内でのゴミの45分別を行っていただき、リサイクル率が81.1%であり、残り20%弱のリサイクル率の達成に向けては、なるべく分別の手間を減らすといった部分で企業等の事業者との連携が不可欠であるなどについても説明をいただきました。

 そして、2020年12月に上勝町はゼロ・ウェイストの先駆者として、「未来のこどもたちの暮らす環境を自分の事として考え、行動できる人づくり」を2030年までの重点目標に掲げ、新たなゼロ・ウェイストを宣言しました。

 上勝町にはゴミ収集車は走っていません。町民が自ら、出たゴミは洗って分別し、ゴミステーションと呼ばれる収集所に持って来ます。その後、「資源」として各地に運ばれ、様々なものに生まれ変わっていました。

 ゴミステーションには「くるくるショップ」が併設されていて、住民たちが「自分たちには必要ないけれど、誰かにとっては必要かもしれないもの」を持ち込み、無料で持ち帰っていて、これは身近なリユースの取り組みでした。

 上勝町の有名な二つの取組については、ピンチをチャンスに変えるために、情熱を持った役場職員、農協職員の思いが住民を動かし、利益や対価がある取組の有無があるが、住民には自分ごとに落とし込んでいただき、率先して活動する仕組みづくりをつくって取り込むことが大切であるとのことでした、

 合同会社パンゲアのCEO 野々山さんには、時間を延長して、とても分かり易く親切にご説明をいただき感謝申し上げます。生坂村はほぼ同じ人口規模の自治体ですので、住民に対して理解と協力をいただく手立てや住民主体の行政運営など、とても参考になり有意義な研修になりました。

▽ 毎朝恒例の写真は、16日(日)に山清路大橋周辺から青空が広がっていた上空や清き流れの犀川などを撮影した風景です。

山清路大橋周辺からの風景

 その他生坂村では、保育園で人権教育・歯科検診、小学校でALT、中学校で2年生標津交流学習①・3年生修学旅行①、市町村教育委員会研修総会、セブンイレブン明科七貴店移動販売、6班の皆さんの元気塾などが行われました。



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