21日(水)は天気がゆっくりと下り坂で夜には雨が降り出し、昼間は少し汗ばむ体感でした。
午後1時前には、環境省から地域脱炭素推進審議官の白石審議官はじめ6名の皆さんが、脱炭素先行地域に選定された当村の脱炭素先行地域づくり事業の概要を視察に来られました。
役場の村長室で挨拶をさせていただき、さっそく東京電力リニューアブルパワー株式会社の生坂ダムに行き、東京PRが以前に計画した小水力発電計画案を基に、当村が維持放流水を活用した小水力発電の計画案を説明しました。
今年度、東京電力リニューアブルパワー株式会社と調査や設計等の協議を詰めて、計画通りに工事が進められるように取り組んでまいります。
次に、スカイスポーツ公園に行き、生坂村の中心地の上生坂地区を一望していただきながら、当村が計画しています上生坂地区と草尾上野ぶどう畑、上生坂上の原ぶどう畑のマイクログリットの計画を説明させていただきました。
上生坂地区には、役場、村民会館、保育園、小・中学校、児童館・生涯学習施設、子育て支援センター、B&G海洋センター、健康管理センター、デイサービスセンター、高齢者生活福祉センター、やまなみ荘、道の駅いくさかの郷、商工会館など殆どの公共施設があり、大地震で全村的に被災したとしても、全村民が避難でき、マイクログリットで停電にならなければ、レジリエンス強化により「災害に強い村づくり」につながることも申し上げました。
次に、いくさか「創造の森」プロジェクトを行っている雲根地区に行き、昨年6月16日に「生坂村ゼロカーボンシティ宣言」をした場所であり、松本山雅FCとスマイル山雅農業プロジェクトで保育園児と「あやみどり」の大豆を撒き、長野県地域発 元気づくり支援金を活用してアースオーブンを地元の土などを使って完成させ、地元住民たちと収穫祭をしたことや、今年度は炊事場やバイオトイレを整備する計画を説明させていただきました。
また、脱炭素先行地域づくり事業により、現地の土や村の木を使ってつくり、雨水と周囲の湧水を上下水として使い、太陽光など自然再生可能エネルギーを主に使って生活する「オフグリッドハウス」の設計や建設予定も説明しました。
最後は、マイクログリットで結ぶ「草尾上野ぶどう畑」に行き、ポンプアップして散水している動力、防霜ファンと有害野生獣侵入防止の電気柵の電気として使う計画を説明させていただきました。
また、ぶどう畑でのソーラーシェアリングについて質問をいただき、ぶどうの色が付かないと言われているので、品種はシャインマスカットが良く、このぶどう畑でも協力してくれる就農者はいますし、万平地区でも検討していきたいなどの説明をしました。
帰る前に再び役場の村長室でお話をさせていただき、当村の事業を実施するに当たり、脱炭素先行地域づくりの交付金対象になる事業か、また、今回新設された「重点選定モデル」として、「自営線マイクログリッドなどの削減効果の大きな技術を導入することにより、当該技術の新たな需要を創出し、地域経済への貢献と経済成長につながることが期待できる」として選ばれましたので、「特定地域脱炭素移行加速化交付金」の対象にもなることから、その点のご指導もお願いするなど、有意義な視察をしていただき感謝申し上げます。
▽ 毎朝出勤前恒例の撮影は、朝日が差してきた下生野上空からの風景を撮影しました。
下生野上空からの風景
その他生坂村では、6月議会定例会本会議・全員協議会、保育園で誕生会、小学校でALT・松本おはなしの会、児童館でしょうぎ教室、いくさか歩こう部、配食サービスなどが行われました。