「不安症」などの心の問題を医師が病気と見ている理由と心理療法(認知行動療法など)との見方の違いを「幽霊見たり枯れ尾花」の話で説明します。「幽霊見たり枯れ尾花」の話 第二回目
「幽霊見たり枯れ尾花」の話 第一回目、で「不安救急」を読む事で「不安症」が治る理由を説明しました。
今回は、「幽霊見たり枯れ尾花」の話を使って、何故、「不安症」などの心の問題を医師は病気と見ているのか、心理療法との見方の違いを簡単にお話しします。
まずは、下記の「幽霊見たり枯れ尾花」の話を読まれて下さい。
「幽霊見たり枯れ尾花」
江戸時代の夏の夜、若い男が、風通しの為に雨戸や襖を開け放しにして蚊帳を吊って寝ていると、遠くに白いものがチラチラ見える。
それが幽霊がおいでおいでをしているように見えると思ってしまったら、とてもとても怖くなってしまって体中が布団の中でブルブル震え始めてしまった。
しかし、このまま布団の中で一晩中震え続けるのは嫌だと思い、勇気を振り絞って本当に幽霊なのかどうかを見に行こうと決断をして見に行くと、何のことはない、枯れたすすき(尾花はすすきの事)が風になびいているだけで、それが幽霊がおいでおいでをしているように見えていただけだと分かると全く怖くなくなってぐっすり眠れました。
「医師が病気だとしている理由の説明」
「不安症」を含めた多くの心の問題を、医師たちが病気として投薬治療をしている理由は、このブログを読んでいる人たちですから、もう分かっている人も多いと思いますが、「幽霊見たり枯れ尾花」の話で説明をすると、枯れすすきを幽霊だと思い込んでブルブル震えている状態に焦点を当てていますから、枯れすすきを幽霊だと思い込んでブルブル震えている状態に焦点を当てたら「病気」のように思えますし、落ち着かせる薬や頭をぼんやりする薬を投与する事で、患者は或る程度は楽になるでしょう。
しかし、本当に楽にはなりません。
本当に楽になる方法は、認知行動療法や認知療法の目的の、「正しい認知」になって頂く事です。具体的には、「枯れたすすき(尾花はすすきの事)が風になびいているだけで、それが幽霊がおいでおいでをしているように見えていただけだと分かる事」です。
今回、出版しました『不安救急』は「不安」に焦点を当てていますが、ほとんどの「間違った認知」が原因の心の問題(主なものは、社交不安障害(対人緊張症)、パニック障害などの神経症、ほとんどのうつ病、トラウマ、PTSD、発達障害など)の根本的な「間違った認知」は「不安」です。ですから、まず、最初に「不安救急」を出版したのは、ほとんどの心の問題の根本的な原因の「不安」を整理して怖くなくなる必要があると思ったからです。
おそらく医師の中にも、「不安症」を含めた多くの心の問題は、「幽霊見たり枯れ尾花」の話のように、「正しい認知」になって頂く事が本当に治る方法で、薬は対症療法をしているだけにしか過ぎない、と気づいている人たちもある程度は居ると思います。
ですから、心理療法ハッピーライフにクライエントさんとして医師は結構来ます。
そして、「薬では治りませんから」と言って、私の「正しい認知」にするセラピーというよりも授業を受けて帰られます。
しかし、良くなっても、この「正しい認知」にする方法を患者さんに教える事は出来ない。教えたりしたら、僕は医師の世界に居られなくなりますから。と話された医師もいます。
一人の人間は良い人でも、数多くの人間が集まると倫理も何もない利害集団になったりします。実際に、薬害エイズ事件やサリドマイド事件は患者よりも利益を優先した結果、とても多くの人たちが死んだり苦しんだり、今も現在進行形で続いています。
おそらく、精神科、神経科、心療内科がこれだけ大きな集団になってしまった今では、心の問題の多くは「正しい認知」になって頂ければ、「幽霊見たり枯れ尾花」の話のように根本的に治るから、医師の投薬治療は主な治療ではなく、認知行動療法などで根本から治す事が正しい、と、方向変換はできないでしょう。
しかし、とても多くの心の問題で苦しんでいる人たちが現実に居ます。
私の「不安救急」を読まれて、自分の身や家族の身は自分で守らないといけません。
欧米では既に禁止されているのに、医師が加熱していない血液製剤を大丈夫だと出して、医師を信じてエイズになっても、サリドマイドは妊婦に危険だとニュースになっているのに、医師が投与して、子供の手がなくなっても、誰を訴えても、最も大きな責任は自分や自分の家族が取る事になります。
ぜひ、論理的に、科学的に、真剣に、この事を考えて欲しいと思います。
「不安救急」を読まれて、疑問があれば、矢野裕洋が全ての疑問にお答えします。
★このブログにもこのような事は書いていますが、本として出版したものと比べると内容の質と量は天と地ほど、私の感覚では100倍以上違います。
★『不安救急』は『不安』で病院に掛かっていても、病院に掛かっていなくても、より良い人生にする為に、とても役立ちますから、家族そろって読まれる事をお勧めします。
★「不安」や「心配」でとても困っている、とても苦しんでいる人へ
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