新入社員のA君B君の話 うつ病になったA君に本当に必要なのはB君の考え方を身に付ける事で、医師の薬と長期休養ではない。医師の薬と長期休養をしても落ち着いた状態になるだけでA君の考え方、感じ方は変わっていない。だから高確率で再発します。
新入社員のA君は必須の人生勉強が出来ていません。新入社員のB君は必須の人生勉強が十分に出来ています。お医者さんの薬と長期休養でA君のうつ病は本当に治ると思いますか? 本当に治る方法はB君と同じように感じられる、同じように考えられるようになる事だと思いませんか? あなたの人生をイメージ力を使って投影して下さい。論理的に、科学的に考えて下さい。対人緊張症、神経症、うつ病を根本から治す方法は既にこの世界にあるのです。
或る会社の或る部署に新入社員のA君とB君がいます。
A君とB君は同じ大学の同じ学部を一緒に卒業して、一緒にこの会社に入り、一緒に新入社員研修を受けて、一緒に同じ部署に配属されて、まだ1か月くらいです。
A君とB君は、同じ大学の同じ学部を一緒に卒業していますから、学力は同じくらいで、年齢も同じです。
部署に配属されてしばらくして直属の上司が、
「新人のお前たちに丁度良い仕事があるから二人一緒にやってみろ」
と言われて、二人一緒にその仕事をしたのですが大きなミスをしてしまいました。
それで部長が二人を呼んで、
「お前たち、何をやっているんだ」
と、二人一緒に怒られました。
すると、その翌日から新入社員のA君は会社に来れなくなりました。
しかし、B君はいつも通りに会社に来ています。
A君もB君も会社員になったばかりですから部長に怒らて、二人ともに「怖い」と感じましたが、
A君は強く怖いと感じ続けるだけで、自宅に帰っても部長に怒られた事が頭から離れないで、「明日もまた怒られるかも知れない」という予期不安で眠れないのです。翌日は会社に行こうとしてもどうしても行けないので家族に会社に連絡をしてもらって休みました。
B君も部長に怒られた時、最初は「怖い」と感じましたが、『本当に怖い事なのだろうか?』という思いが出て来て、
まず最初に、部長の立場に自分がなって見る、という客観視を始めました。
自分が部長だったら、どういう気持ちで怒ったのだろうかという客観視です。自分が部長だったら、新卒の新入社員を辞めさせたいと思って怒る事はないだろう。何故ならば、部長の立場からしたら仕事をさせるという事が大きな内容だけれども後を任せられる人を育てなければいけないという事柄も大きいし、自分とAが辞めた方が部長は困りそうだ。特に、自分たちは新卒で即戦力の途中入社でもない。自分が部長でこのケースで怒るとしたら『学生気分が抜けていない、しっかりしろ』という事くらいだろう。
次に、第三者の目から見たら自分たちはどういう状況かという客観視をして見ました。社内ですから、先輩社員や事務の女性も居るでしょう。先輩社員や事務の女性を見ると、何も変わった事はないという感じで仕事を続けています。という事は、先輩社員や事務の女性からしたら自分たちが部長に怒られている現状は『危機ではない』『大した事ではない』という認識なのだろう。
3つ目に、妥当な未来予測、という客観視をしました。自分の過去の体験や知っている人たちの実際の体験、知らない人たちの本当の体験だろうと思える話の中で、新卒の新入社員が入社して初めて任された仕事で失敗して解雇される体験は一つもない。という事は解雇される事もなく、何も変わらない明日が来ると思うのが妥当な未来予測だ。
とこんな感じで、B君は主観では部長に怒られて『怖い』と感じたのですが、客観的な情報を多方面からしっかりと得たら、部長に怒られている最中から心の中では安心しています。
その後、A君は翌日も翌々日も眠れなくなり、どうしても会社に行けず、鬱が出て来てとても辛くなったので精神科に行くと『うつ病』と診断されて、会社を休職する事になりました。
B君は休職しているA君を気にしてお見舞いに行きました。
A君とB君は同期入社ですから、忌憚なく話しが出来ます。以下はA君とB君の会話です。
「A君よ、何で部長に怒られたくらいで鬱病になったんだよ?」
「B君よ。僕に言わせれば部長にあんなに怒られたのに鬱病にもならないで平気で会社に行けている君の方が不思議だよ。」
「A君よ。一緒に仕事を失敗して一緒に部長に怒られたけれども、俺はそんなに怖いとは思わなかったけれども何が怖いと思ったんだ?」
「部長に怒られたら怖いに決まっているじゃないか。」
「だから具体的に部長に怒られて何が怖いんだよ。」
「そんなの今まで考えた事がなかった。」
「じゃあ、考えてくれよ。部長に怒られて具体的に何が怖いのかを。」
「うーん。取り敢えず、解雇されるのが怖い。」
「解雇なんてされないよ。部長は後の人間を育てるのも大きな仕事の一つだから、新卒の新入社員の僕たちが解雇される事はないよ。解雇したり、僕たちが二人とも会社を辞めたらその方が部長は困るはずだよ。それでも、本当に解雇されても俺は怖いとは思わないよ。確かに解雇されたら嫌だよ。親に黙っておくわけにもいかないから解雇されたと話さなければいけないし、お金を稼ぐためにアルバイトをしないといけないし、また、一生アルバイトというわけには行かないだろうから合間を見て就職活動をまたしなくてはいけないだろうね。とても嫌だし疲れそうだけれども俺は怖いとは思わないよ。」
その後、A君は医師の指導の下、投薬治療と半年の長期休養を取り、医師が治ったと判断をしたので復職しました。
しかし、どうでしょうか?
A君は相変わらず人生勉強が出来ないままですから、何か切っ掛けが有ったらおそらく再発するでしょう。
しかし、B君のような考え方が出来るようになったら、A君はB君と同じようにもう二度とうつ病になる事はないと思えませんか?
A君に本当に必要なものは、医師の薬でも長期休養でもなく、B君と同じような考え方や感じ方が出来るようになって、B君と同じように考えられる感じられるようになる事なのです。
投薬治療と半年の長期休養で医師は治ったと判断しましたが、治ったのではなく、落ち着いた状態になっただけです。
何故ならば、相変わらず、人生勉強は出来ていないまま、B君のような考え方や感じ方は薬や長期休養では出来るようになりませんから。
ですから、うつ病などで長期休養した社員は高確率で再発をすると言われているのです。
再発というよりも、落ち着いた状態になっただけで、治っていない(B君の感じ方や考え方が出来るようになって初めて治ったと言えると思います)から、当たり前なのです。
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