病気という甘い誘惑
2008年8月10日(日)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
内容は前回の続きになります。
私の所に数年前、名前のないメールの質問が来ました。
「私は精神病で障害者手当てをもらっています。しかし、辛いです。治したいです。しかし、障害者手当てはもらい続けたいです。ご相談なのですが、楽になっても障害者手当てはもらい続けられる方法はありませんか?」
これを読まれてどう思われますか?
この人は極端な人ですが、対人緊張症や神経症、うつ病などで困られている人の中には『病気』と言われると、ある意味、安心される方が結構います。
『病気』ではないと言うと強く反発する、『病気』に依存している人までいます。
理由は『病気』だったら不可抗力で自己責任ではないからです。
自分に責任がなくなります。
そして、回りに言い訳も出来ます。
場合によっては
「病気なのだからもっと病人に気を使いなさい!」
という主張まで出来ます。
私の所で『人生勉強』を受け取り楽になった人達の中には、私の所に来て『自分は病気ではない』と分かったけれども『自分は病気ではない』と受け入れるのには勇気が必要だったとおっしゃった方はたくさんいます。
『病気』だから仕方がない、という不可抗力から自分自身の人生勉強不足という自己責任を受け入れるのですから抵抗があるのは自然だと思います。
心の整理や勇気も要ります。
しかし、『人生勉強不足』という現実を受け入れて『人生勉強』を勉強し直さないといつまで経っても楽になれないのです。
想像して下さい。
イライラする癇癪(かんしゃく)持ちの小学生に必要なのは医師の薬でしょうか?
それとも自己中心的な考え方などを改めさせる教育でしょうか?
(注、この小学生の脳に異常はないという条件にします。)
当然お分かりだと思いますが、精神安定剤などの薬は一時しのぎでしかありません。
道徳教育や倫理教育などを含む人生勉強が必要なのです。
そして、人生勉強が足りないままだと一生、人の中でうまく生きられないのです。
大人だからもう教育はいらないとは限りません。
前回も書きましたが九九の出来ない大人は少数でしょうがいるでしょう。
大人になったら九九を知らないまま、もう九九は勉強しなくても良いのでしょうか?
大人になっても必要な勉強はしなければ辛いままですよね。
これと同じです。
対人緊張症や神経症、うつ病の人達の多くは、自分を客観的に見る洞察力不足、人と自分の正しい関係が確立できていない、不安の対処方法を知らないなど、言い換えれば『人生勉強不足』なのです。
本当にある意味『優しい時代』にこの十数年でなったと思います。
私がまだサラリーマンをしていた十数年前は、回りの人が出来るのに自分だけが出来ない場合は自己責任でした。
自分自身の能力が足りないのが理由だから、自分自身の能力を伸ばすか自分の能力に合った会社や部署に自分が変わる努力をするかでした。
しかし、今は『病気』ですから自分に責任を感じる必要はない。
自分の『病気』を誘発させた会社や上司に責任が有る。
もちろんまだまだこんな考え方をする人は少数でしょうがいます。
禁酒、禁煙、ダイエットが出来ないのは『病気』。
ギャンブルがやめられない、浪費癖が治らない、サラ金から安易にお金を借りる、これも『病気』。
テレビ、ラジオでこういう事を言っている医師の話を聞いた事があります。
医師に掛かると何でも『病気』になりそうです。
私は医師を批判しているのでは有りません。
医師の見方はある一方向からだけの見方だという事だと言いたいのです。
そして、当たり前ですが、薬を飲んでも根本的な解決はしません。
根本解決するには必要な人生勉強をして自分の心を成長させる必要があります。
最後に、心理療法ハッピーライフは『人生勉強』を教えている予備校のような所です。
心理療法ハッピーライフを終了されたらもう『人生勉強』は必要ないかというと違います。
『人生勉強』はより良い人生を生きたいと願っている人ならば一生、勉強を続ける必要があります。
心理療法ハッピーライフを終了された時点は、教習所を卒業した位だと思われて下さい。
私の卒業した教習所の先生の言葉ですが、
「君達を卒業させるという事は公道を走る最低の知識と技能を身に付けたという事で十分な知識や技能を身に付けたという事ではありません。卒業した後も運転技術や知識をもっともっと身に付けて素晴らしいドライバーになって下さい。」
と言われました。
心理療法ハッピーライフも同じです。
心理療法ハッピーライフを終了される時点では、人の中で困らないで生きる最低の洞察力などを身に付けて頂いただけです。
素晴らしい人生を生きる為に「人生勉強」を続けて頂きたいと思っています。
(注、このお話は心理療法ハッピーライフのセラピーを終了される方には必ずお話をしています。)
2008年8月10日(日)
心理療法ハッピーライフ、矢野裕洋
内容は前回の続きになります。
私の所に数年前、名前のないメールの質問が来ました。
「私は精神病で障害者手当てをもらっています。しかし、辛いです。治したいです。しかし、障害者手当てはもらい続けたいです。ご相談なのですが、楽になっても障害者手当てはもらい続けられる方法はありませんか?」
これを読まれてどう思われますか?
この人は極端な人ですが、対人緊張症や神経症、うつ病などで困られている人の中には『病気』と言われると、ある意味、安心される方が結構います。
『病気』ではないと言うと強く反発する、『病気』に依存している人までいます。
理由は『病気』だったら不可抗力で自己責任ではないからです。
自分に責任がなくなります。
そして、回りに言い訳も出来ます。
場合によっては
「病気なのだからもっと病人に気を使いなさい!」
という主張まで出来ます。
私の所で『人生勉強』を受け取り楽になった人達の中には、私の所に来て『自分は病気ではない』と分かったけれども『自分は病気ではない』と受け入れるのには勇気が必要だったとおっしゃった方はたくさんいます。
『病気』だから仕方がない、という不可抗力から自分自身の人生勉強不足という自己責任を受け入れるのですから抵抗があるのは自然だと思います。
心の整理や勇気も要ります。
しかし、『人生勉強不足』という現実を受け入れて『人生勉強』を勉強し直さないといつまで経っても楽になれないのです。
想像して下さい。
イライラする癇癪(かんしゃく)持ちの小学生に必要なのは医師の薬でしょうか?
それとも自己中心的な考え方などを改めさせる教育でしょうか?
(注、この小学生の脳に異常はないという条件にします。)
当然お分かりだと思いますが、精神安定剤などの薬は一時しのぎでしかありません。
道徳教育や倫理教育などを含む人生勉強が必要なのです。
そして、人生勉強が足りないままだと一生、人の中でうまく生きられないのです。
大人だからもう教育はいらないとは限りません。
前回も書きましたが九九の出来ない大人は少数でしょうがいるでしょう。
大人になったら九九を知らないまま、もう九九は勉強しなくても良いのでしょうか?
大人になっても必要な勉強はしなければ辛いままですよね。
これと同じです。
対人緊張症や神経症、うつ病の人達の多くは、自分を客観的に見る洞察力不足、人と自分の正しい関係が確立できていない、不安の対処方法を知らないなど、言い換えれば『人生勉強不足』なのです。
本当にある意味『優しい時代』にこの十数年でなったと思います。
私がまだサラリーマンをしていた十数年前は、回りの人が出来るのに自分だけが出来ない場合は自己責任でした。
自分自身の能力が足りないのが理由だから、自分自身の能力を伸ばすか自分の能力に合った会社や部署に自分が変わる努力をするかでした。
しかし、今は『病気』ですから自分に責任を感じる必要はない。
自分の『病気』を誘発させた会社や上司に責任が有る。
もちろんまだまだこんな考え方をする人は少数でしょうがいます。
禁酒、禁煙、ダイエットが出来ないのは『病気』。
ギャンブルがやめられない、浪費癖が治らない、サラ金から安易にお金を借りる、これも『病気』。
テレビ、ラジオでこういう事を言っている医師の話を聞いた事があります。
医師に掛かると何でも『病気』になりそうです。
私は医師を批判しているのでは有りません。
医師の見方はある一方向からだけの見方だという事だと言いたいのです。
そして、当たり前ですが、薬を飲んでも根本的な解決はしません。
根本解決するには必要な人生勉強をして自分の心を成長させる必要があります。
最後に、心理療法ハッピーライフは『人生勉強』を教えている予備校のような所です。
心理療法ハッピーライフを終了されたらもう『人生勉強』は必要ないかというと違います。
『人生勉強』はより良い人生を生きたいと願っている人ならば一生、勉強を続ける必要があります。
心理療法ハッピーライフを終了された時点は、教習所を卒業した位だと思われて下さい。
私の卒業した教習所の先生の言葉ですが、
「君達を卒業させるという事は公道を走る最低の知識と技能を身に付けたという事で十分な知識や技能を身に付けたという事ではありません。卒業した後も運転技術や知識をもっともっと身に付けて素晴らしいドライバーになって下さい。」
と言われました。
心理療法ハッピーライフも同じです。
心理療法ハッピーライフを終了される時点では、人の中で困らないで生きる最低の洞察力などを身に付けて頂いただけです。
素晴らしい人生を生きる為に「人生勉強」を続けて頂きたいと思っています。
(注、このお話は心理療法ハッピーライフのセラピーを終了される方には必ずお話をしています。)