5月18日(火)、曇り。
昨日は、茨木のKさんが、駒を2組ほど持って訪ねて来られました。
Kさんには、「水無瀬兼成・八十二才」のレプリカを頼まれていまして、そのことで来られたのかと思っていたら、最近、駒を入手したので見てほしいとのことでした。
1組は、「駒虎號」「錦○書」の彫り駒。
○は何だったか失念してしまいました。普通の文字です。Kさん、このブログをご覧でしたら、ご一報ください。
もうひと組は、ちょっと銘が読みにくかったのですが、小生には「吟農書」と読めました。
「芙蓉」の大阪彫りです。
どちらもKさんに断って写真に撮っておけばよかった。
このブログを書いていて、そう思いました。いずれまた来られるときは、そのようにと思います。
ーーーー
ところで今日は、昨日、ある方とのメールのやり取りです。
小生の場合、メールは打ち込むのに時間がかかるので、どちらかと言えば苦手。ですから、こちらからはあまりやりませんが、必要な時にはやり取りをします。
以前、受信した方からのメールアドレスは使うこともあるので、保存してあったのですが、この間、機械を変えたとき、無くなってしまいました。
今までやり取りをした方。またこの際、メールをいただくとアドレス帳に再度記録できますので、送り込んでおいてください。
ーー往信ーー
熊澤 良尊様
お忙しいなか、書体の資料ありがとうございます。
書体ですが今、大変悩んでいます。
先生の古水無瀬も大変素晴らしいのですが一般的な水無瀬は作成され
ますか?されるようでしたら一度画像を送って下さい。
最高の木地ですので、すばらしい名駒にしたいと思っています。
現在は、古水無瀬と錦棋・細字で源兵衛清安と宗歩好みに絞りました。
木地をいかすには細字が言いと聞いたことはありますが
木地とのバランスを考慮し、先生がおすすめする書体を教えて下さい。
参考にさせて頂きます。
菱湖は名人駒に使用されているのでこの木地ではやめようと思っています。
お忙しいと思いますのでお手がすいた時でかまいませんので
教えて下さい。
ーー返信ーー
熊澤です。
資料、ご覧いただいて、文字書体をご検討とのこと。
木地もそうですが、文字もお好みなので、単純にお奨めするのも難しいですが、
文字書体それぞれに、適切な太さというものがあります。
木地の模様がいいからと言って、あまり細くしすぎると、文字そのもののバラ
ンスや良さを殺してしまいますので、よくないと思います。
一般に出回っている「水無瀬書」ですが、昔、1組ぐらい作ったような気がし
ますが、いろいろ調べてみても、本当の水無瀬駒との繋がりは見つからず、
一番古くてもどうやら明治時代で、豊島龍山あたりが創作した文字のようです。
駒の文字は重要ですので、自分なりに実際に造る文字の原型を研究して、納得
した文字で造ることにしています。
参考にするのはオリジナルや、それに近い古いものです。従って、今の人が作
る駒は、全く参考にはしません。
理由は、自分からみれば文字を勉強していない人がコピーして駒を造り、その
コピーのコピーというものが多く、文字が崩れていて参考にはならないのです。
「錦旗」ですが、そのオリジナルの現物は、この間まで、将棋博物館にありま
した。巷では「後水尾天皇の文字」だと言われてきましたが、大橋家の誇大広
告だったようです。
「錦旗の細字・・」でとのお考えですが、駒に造る場合は、どの文字でも多少
太めに」とか、多少細く」とか、お好みに応じて多少アレンジすることはあり
ますが、極端ではありません。「、「細字の・・」というところがどのような
ものか、少々引っかかります。
余談ですが、昭和15年のころ、大橋家から木村名人が引き取って持っておら
れたのを、木村義徳九段の鑑定要請で、60年の名人が元気なころ、お宅に行
って拝見して、水無瀬兼成の筆跡だと判定しました。
木村九段も、それには「そうなんだ」と納得されています。
小生の「錦旗」はこれを参考に、そして豊島龍山の字母紙も参考にして、自分
なりのものを作って、駒にしています。
お送りしたパンフでは、一部の文字しか分かりませんので、近々「錦旗」以下
の書体が分かる写真を、ブログかメールでご覧頂けるようにします。
○○様。
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昨日は、茨木のKさんが、駒を2組ほど持って訪ねて来られました。
Kさんには、「水無瀬兼成・八十二才」のレプリカを頼まれていまして、そのことで来られたのかと思っていたら、最近、駒を入手したので見てほしいとのことでした。
1組は、「駒虎號」「錦○書」の彫り駒。
○は何だったか失念してしまいました。普通の文字です。Kさん、このブログをご覧でしたら、ご一報ください。
もうひと組は、ちょっと銘が読みにくかったのですが、小生には「吟農書」と読めました。
「芙蓉」の大阪彫りです。
どちらもKさんに断って写真に撮っておけばよかった。
このブログを書いていて、そう思いました。いずれまた来られるときは、そのようにと思います。
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ところで今日は、昨日、ある方とのメールのやり取りです。
小生の場合、メールは打ち込むのに時間がかかるので、どちらかと言えば苦手。ですから、こちらからはあまりやりませんが、必要な時にはやり取りをします。
以前、受信した方からのメールアドレスは使うこともあるので、保存してあったのですが、この間、機械を変えたとき、無くなってしまいました。
今までやり取りをした方。またこの際、メールをいただくとアドレス帳に再度記録できますので、送り込んでおいてください。
ーー往信ーー
熊澤 良尊様
お忙しいなか、書体の資料ありがとうございます。
書体ですが今、大変悩んでいます。
先生の古水無瀬も大変素晴らしいのですが一般的な水無瀬は作成され
ますか?されるようでしたら一度画像を送って下さい。
最高の木地ですので、すばらしい名駒にしたいと思っています。
現在は、古水無瀬と錦棋・細字で源兵衛清安と宗歩好みに絞りました。
木地をいかすには細字が言いと聞いたことはありますが
木地とのバランスを考慮し、先生がおすすめする書体を教えて下さい。
参考にさせて頂きます。
菱湖は名人駒に使用されているのでこの木地ではやめようと思っています。
お忙しいと思いますのでお手がすいた時でかまいませんので
教えて下さい。
ーー返信ーー
熊澤です。
資料、ご覧いただいて、文字書体をご検討とのこと。
木地もそうですが、文字もお好みなので、単純にお奨めするのも難しいですが、
文字書体それぞれに、適切な太さというものがあります。
木地の模様がいいからと言って、あまり細くしすぎると、文字そのもののバラ
ンスや良さを殺してしまいますので、よくないと思います。
一般に出回っている「水無瀬書」ですが、昔、1組ぐらい作ったような気がし
ますが、いろいろ調べてみても、本当の水無瀬駒との繋がりは見つからず、
一番古くてもどうやら明治時代で、豊島龍山あたりが創作した文字のようです。
駒の文字は重要ですので、自分なりに実際に造る文字の原型を研究して、納得
した文字で造ることにしています。
参考にするのはオリジナルや、それに近い古いものです。従って、今の人が作
る駒は、全く参考にはしません。
理由は、自分からみれば文字を勉強していない人がコピーして駒を造り、その
コピーのコピーというものが多く、文字が崩れていて参考にはならないのです。
「錦旗」ですが、そのオリジナルの現物は、この間まで、将棋博物館にありま
した。巷では「後水尾天皇の文字」だと言われてきましたが、大橋家の誇大広
告だったようです。
「錦旗の細字・・」でとのお考えですが、駒に造る場合は、どの文字でも多少
太めに」とか、多少細く」とか、お好みに応じて多少アレンジすることはあり
ますが、極端ではありません。「、「細字の・・」というところがどのような
ものか、少々引っかかります。
余談ですが、昭和15年のころ、大橋家から木村名人が引き取って持っておら
れたのを、木村義徳九段の鑑定要請で、60年の名人が元気なころ、お宅に行
って拝見して、水無瀬兼成の筆跡だと判定しました。
木村九段も、それには「そうなんだ」と納得されています。
小生の「錦旗」はこれを参考に、そして豊島龍山の字母紙も参考にして、自分
なりのものを作って、駒にしています。
お送りしたパンフでは、一部の文字しか分かりませんので、近々「錦旗」以下
の書体が分かる写真を、ブログかメールでご覧頂けるようにします。
○○様。
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駒の写真集
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http://blog.goo.ne.jp/photo/11726