5月18日(月)、朝から明るい陽光。
昨日は涼しかったのですが、今日は暑くなりそう。
先日、漆についてお尋ねをいただきました。
漆は大きく分けると、日本産漆、中国産漆があります。
日本漆は岩手県浄法寺辺りで栽培される漆が有名で、最近ではそのほかいくつかの地域で町おこしとして試験的に栽培を始めるところが出てきました。
しかし量的には、中国産と比べてごくわずかで、品質的には硬さとか見た目の深みなどで微妙に勝る日本産にこだわって、漆工芸の著名な作家の中には日本産のみを使う人もいると聞いています。
価格的には、中国産が50グラム1000円余り、日本産は10000円ほどで、値段差は約10倍の開きがあります。
小生の場合は、下地となる錆漆での彫り埋めまでの工程では、安価な中国産を使い、仕上げとなる盛上げには、日本産でも、産地や年度の違う7~8種類を常備し、その中から3種類ほどを混ぜて使っています。
市販されている漆には、黒漆、木地呂漆、透き漆などと精製や混ぜ物のあるなしの違いで何種類かに分かれます。中には、塗り立てで光沢が出るように混ぜ物をした漆もあり、これは、テカテカが過ぎて漆本来のしっとりした光沢とは似て非なるもので、高価な日本産漆では、このようなことをすることはありません。
日本産漆の自然な光沢は、蠟色漆を磨き上げて引き出します。
時間がなくなりました。この続きは、また後ほど。
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