- 1月9日(日)、曇り。
- コメントで、黒檀などツゲ以外で駒に向きそうな木材について質問があって、概略のことは、お答えしたのですが、改めて触れておきます。
- ーー
- お尋ねのこと、私なりの体験に基づいた意見を申し上げます。
黒檀は硬い素材ですが、硬くても粘り気が少ないので脆く、駒として実用にはどうかと思います。
木材で勘違いしやすいのは、硬いことと堅くて強いことは同じではないということです。 - その点、紫檀は樹脂分が豊富で粘り気もあって堅く、色つやもいいので、ツゲの次に来る駒材ではありましょうが、同じ紫檀だといっても、一本一本違いはあるので、一概には言えないと思います。
例えば、紅木紫檀(こうきしたん)は、その色合いから尊ばれていて、高級な三味線の竿などに好まれて使われています、、
白檀は、紫檀よりやや柔らかい素材で、芳香材として珍重されており、駒にも使われています。
白檀は、南方各国で産出されていて、品質はいろいろピンキリでひとくくりにはできませんが、最上とされるのはインド産の白檀です。 - ところで、一般的に出回っている白檀材は、直径10センチ程度の細いものが多く、色合いも白い灰色っぽく、それゆえ、白檀という名がつけられているのだと思います。
- インターネットなどで時折り見かける「白檀の駒」は、このような辺材で作られたもので、木質に奥深さが無く、いささか物足りない感じです。
しかし、直径が20センチを超える太い材だと、中心部分で樹脂分を多く含んだ茶褐色の心材が見られ、その心材部分で作った駒は、全く違った印象となります。
私自身は、ふた昔ほど前のことですが、ある名人経験者のお兄様から、退職記念として「白檀駒」をリクエストをいただいたときに、何か所から白檀の原木を取り寄せてみたのですが、気に入ったモノはなく、最終的に京都のお香屋さんの倉庫で見つけた直径23センチの原木にあった僅かばかりの心材の部分のみを使って、駒にしたことがあります。
- 結局、その白檀からは、その1組と、もう1組の2組だけしか作れませんでしたが、現在はこのような太い白檀を入手することは困難だと思います。
花梨は葡萄杢の面白い模様が出るのですが、木質は脆くて軽く、どちらかといえば、高級な紫檀の代替品として使われることが多く、駒としては紛い物の見るだけのモノといえましょう。
結論的に言えるのは、やっぱりツゲに勝るものにはないと思っています。
- そのほかの材では「イスノキ」と「沈香」があります。
イスノキは、赤っぽい褐色を呈し、かなり堅い材で、原木から数組作った覚があります。駒形にしたイスノキの木地が何組か残っているので、そのうちにもう一度作ってみようかと思っております。
沈香は超高価な素材で、その上、駒にできるような大きさとなると、原木
を揃えて駒にすること自体、不可能に近いような気がするのですが、前々
から作ってみたいと思っているものです。
駒の写真集
リンク先はこちら」
http://blog.goo.ne.jp/photo/11726