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熊澤良尊の将棋駒三昧

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映像は、修理のため分解した将棋盤

2024-11-06 18:44:55 | 文章

アメリカの大統領が決まりましたね。

さて、前回の画像ですが、あれは灘蓮照九段が所有していた「戦国武将人形駒の将棋盤」です。
灘九段が亡くなれれた後、将棋連盟の博物館に寄託されて、博物館が無くなった後も大阪の将棋会館にありましたが、管理不十分なため二つの駒が無くなったり盤が痛んだりと、散々な状態になっていました。
ある時そのような状態を知って、小生が願い出て、ボロボロになろうとしていた盤を暫く引き取って、紛失された二つの駒を復元したり、盤を修復することにしました。
写真は、小生の工房で引き取った盤を修理しようと、部材をすべて分解した映像です。

盤は、薄い榧の板を箱状にしたもので、天板の盤面の板は二つに割れたりして、枡目状になっている部材は人形の駒を入れておく「引き出し」で、
全ての駒が収納できる構造でした。

薄い板をつなぎ合わせていたのは、接着剤は昔ながらの「ニカワ(膠)」でしたが、膠は100年も経過すると接着力が急激に劣化するのですね。
で、修復には膠は使わず、現代的な接着剤を使いましたが、写真はその時の映像です。

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (長考派)
2024-11-06 20:26:13
「武者人形駒」とありますが、本邦のものではなく朝鮮通信使を再現しているようです。「駒と歩む」でも紹介されています。盤上は朝鮮将棋ではなく、小将棋盤です。西洋チェスには立体駒のバリエーションがよくありますが、なぜ本作が作られたのか興味深いです。通信使一行をもてなすためのものだったのでしょうか。
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なるほど (しみず)
2024-11-07 07:12:25
なるほど、それで枠がたくさんあったのですね。
私は 裏表を同時に盛り上げるための枠かと思ってしまいました。

トランプ氏は激戦州でも全勝しそうな勢いですね。
8年前に当選したころアメリカの友人は、
低所得者にばら撒く以外は何もしない民主党より、
何をしでかすかわからないが現状を変えそうなトランプにかけたと言っていましたが、
今回も状況は同じようです。

中国、メキシコからの輸入に100%関税を実施すればEUも追随し、
中国は沈没して台湾有事も沈静化が期待できますが、
ウクライナの支援を止めれば逆かも知れず、
どうなることか、火遊びのような気もします。
一方イーロンマスクの火星移住計画は政治的にやりやすくなるし、来年か再来年には50数年ぶりに月面着陸を氏のスペースX社が実現できそうです。
いずれにせよ、えらい事になりそうです。
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長考派さんへ (くまざわです)
2024-11-07 17:28:00
何故、この「武者人形駒」が作られたかは、分かりませんが、二〇〇年ほど前、誰か好事家がいて職人に作らせたのでしょう。
この駒は、紀州和歌山に伝わって、後の昭和に、和歌山で道場を開いていた灘蓮照九段に、持ち主だった支援者から贈られたと聞いています。
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Unknown (長考派)
2024-11-08 11:05:49
武者人形駒の書かれた「枻」の記事の一部をネット上で拝見しました。故灘九段の大切にされた思いが伝わってきます。大変精緻な作りです。将軍家、または相当のクラスの人物の命による製作ではないでしょうか。紀州ゆかりであれば、吉宗、家茂の代か。将棋好きの家治か。根拠のない想像ですが、ともかく貴重な資料です。埋もれることなく、大切にされることを望みます。
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長考派さんへ (くまざわです)
2024-11-08 12:18:08
「枻」。ひょっとすると(多分)、私が書いた木地でしょうか。
「駒」は今、どこにあるかどうなっているか、関係者に聞いてみます。
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