熊澤良尊の将棋駒三昧

生涯2冊目の本「駒と歩む」。ペンクラブ大賞受賞。送料込み5000円。
残部僅少、注文受付中。

目次

作品 文章 写真 販売品

外は猛暑続き

2024-07-23 12:30:41 | 文章

7月23日、只今35℃。
朝から晴れています。

暫く内仕事をしてから、その後は漆を埋め終わった駒の文字の研ぎ出しを少々。外は猛暑続きで熱中症が心配ですが、ボツボツ開始することにしました。
1時間ほどやったでしょうか。
やりたいことの半分の半分の半分程度しか進みませんでしたが、シャカリキにならず少し休むことにしました。
これからは当分、このような進め方になるでしょう。


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天童市将棋資料館で

2024-07-23 00:42:33 | 文章

7月23日(火)、深夜。

先程、ある方からメールが届きました。

そのメールには、次のようにありました。

ーーー
思い立って天童に来ています。
見学した天童将棋駒資料館内の豊島錦旗の解説がよろしくないと思いました。
「伝」の字がとれて、後水尾天皇御真筆とされています。見学者は文字通り読み取るでしょう。
すでに豊島が「錦旗」銘で売り出して後、製作を依頼した紙片の展示ですが、真筆を安易に鵜呑みにして考証されていません。資料館には学芸員がいないのでしょうか。


ーーー
よく、間違いをみつけられましたね。
それに「伝」とは、「真実かどうかは別として、そのような伝承がある」と言うことですが、「伝」が無いと、真実だと決めつけていることになるわけで、確信が無いモノには、その名称に「伝」をつけ無ければなりません。

この駒の大本となった江戸時代の将棋所・大橋家に伝えられてきた駒は、後水尾天皇の筆でなく、水無瀬兼成であることが昭和の時期に分かりました。
そのことは「将棋世界・昭和57年5月号と6月号の博物館だより」に詳しいので、それをご覧いただくとして、
天童(市)将棋資料館に、学芸員が要るかどうかは知りません。

ただし博物館法で、博物館には学芸員は必須(学芸員が居ないと博物館とは名乗れない)ですが、資料館には学芸員が居なくても良いので、多分、居ないのだと思います。

以上ですが、多くの人によく知られた天童市博物館ですので、これを見た人は、信じ込んでしまうでしょうね。
全くの間違いであっても、それを知らない者(天童市)が知ったかぶりをして、間違いを喧伝している展示説明行為は、噴飯ものと言うより世間に間違いを広める良くない行為ゆえ、即刻よく調べた上、間違いであるのが分かれば(分かるかどうかも問題)、正しい表現で、例えば「後水尾天皇真筆と言われていた駒の写し」などと、書き直して展示してほしいものです。





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水無瀨さんごめんなさい。

2024-07-22 12:23:33 | 文章

7月22日(月)、晴。

今日は二十四節季の「大暑」。この2週間ぐらいが一年で一番熱い時期だそうで、なんとか耐え抜いて過ごすわけですが、その後の2カ月3か月間もまだまだ残暑が厳しく、まだまだ覚悟せねばなりません。

駒作りをしていて、前から気になっていたことではありますが、水無瀬の駒銘の文字。「瀬」にするか、それとも「瀨」にするかの選択です。


そう思ってはいながら、これまではついつい「瀬」の文字にしていたのですが、本当は「瀨」の字が良かったのだろうか、です。
「瀨」の字は、今様「瀬」の旧字なんですね。
水無瀨神宮や水無瀨家では、専ら「瀨」が使われているのです。

それを知っておりながら、私は「瀬」の字を書いていました。
反省しなければなりません。
しかしながら、もう遅い。今更修正もできないので、本件は反省までにとどめることにします。
水無瀨さん、ごめんなさい。





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本格的な真夏の空

2024-07-21 16:41:28 | 文章

7月21日(日)、晴。

午後は、大きく青空が広がり、真夏到来です。

それにしても暑い。車検が終った車の温度計は39℃を示していました。

本日の映像は「古水無瀬」。
御蔵島の柾目。やわらかな杢が入った最近作。
昨日撮影しました。

先程、所用を終えてうつらうつらしていると、何か夢を見ました。
はっきりとはおぼえていませんが、何か良い兆しのような。
そんな予感がするのでした。

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原田先生揮毫の平箱

2024-07-19 12:13:35 | 文章

7月19日(金)、晴。
雲は多いですが、もくもく。そして空の蒼い色。
番組の途中で、「四国が梅雨明け」との報道があり、この辺りも、既に梅雨明けです。
NHKにお尋ねします。
梅雨明けの報道に、なぜ番組を遮断してでも、臨時の「ニュース」なのでしょうか、合点が行きません。

本日の映像は、「原田先生揮毫の平箱」。
表も裏も、先生の直筆。表には「勝駒」、裏は「高潔」と署名捺印。こんな感じです。


この平箱は書いていただいてから、もう何年になりますか。
10枚近く書いていただいたのですが、残りは1枚になりました。

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いただけない平箱の話

2024-07-18 17:36:45 | 文章

昨日の話ですが、午後、ある盤屋さんがやってこられました。
何でも、盤屋さんが長年持っていた良尊作駒(初期の原田泰夫書)をどなたかに買っていただいたとかで、平箱に小生の揮毫と署名が欲し言うことでした。

その店のHPには、長く、その駒の映像がアップされていたので、その駒だと分かったのですが、通常は、良尊駒には私なりの揮毫署名をした箱をつけているのですが、その駒を盤屋さんが下取りか何かで元の持ち主から買い受けたときには、どういう経緯かは全く分かりませんが、共箱では無く、別の平箱がついていたのだそうです。
それで昨日は、お客様から送られてきた駒につけていた平箱を持ってゆくとのことで、揮毫署名が欲しいと、その盤屋さんが来られたのでした。

持参された平箱を見ると、先ずはバカでかい(その平箱は私の平箱と比べると、厚みは3倍、タテヨコの面積は2倍で体積は6倍もある代物)、それに本体にはガラスの蓋がついていて、これを見た途端、私のわがままでしょうか「この駒箱は大仰過ぎて、私の感性には合いません。ましてやガラスの蓋は駒にとって最悪。良い箱とは思えませんので、これには揮毫署名はしたくありません」と、申し上げました。
そうです、ガラス付きの平箱は、販売店での展示用にのみに特化した箱なんです。ユーザーが下手に使っていると、ガラスのエッジで駒に取り返しがつかない深いキズが付く恐れもありますので、使わないで処分するのが良いでしょう。

そして、「丁度、原田先生が揮毫署名した直筆の新品の平箱が手元に一つだけ残っています。あの駒にはこれがベストだと思う。値段はコレコレ。お客様に、そのように提案してください」と申し上げました。

結果は、近く決まると思います。いかがでしょうか。
今日は、このような話でした。

 

 

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暑いね

2024-07-18 12:12:40 | 文章

7月18日(木)、晴。
今日から3日間、車検とのことで、デイラーに車を持ってゆきました。

帰りはJR奈良駅まで送ってもらい、電車で帰ろうとしていたのですが、何せ1時間に1本と言うことで、デイラーのご厚意に甘えて、片道25分ほどの距離を自宅まで車で送ってきてもらいました。

ヤー助かりましたね。
帰りの車中は、よもやま話でしたが、その営業マンの話では、若い営業マンはお客さんとも、一切、よもやま話をしない人が多いのだそうです。よもやま話は、無駄だと考えているのでしょうか。

それにしても、暑い暑い。
海の日が過ぎて、一気に暑い夏がやってきました。

これからが大変です。
今日は、こんなところです。

 

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大橋家古文書の行くえ

2024-07-18 06:50:56 | 文章

昨日アップした「大橋家の古文書」について、何時どこで撮影したのか、とのお尋ねをいただきました。

この史料は、昭和60年過ぎに当時の将棋博物館顧問をしていた時、大橋家から段ボール数個に入った古文書の寄託を受けて、その時に駒関係の史料が無いか調べて撮影したものです。
その後、米長名人の時、博物館は閉鎖され、これら寄託品は、大橋家ゆかりの方に戻されましたので、現在はその方が持っておられると思います。

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新聞崩壊

2024-07-17 17:52:36 | 文章

情報によりますと、ある全国紙が、富山県には朝刊夕刊とも配送を取り止めて、その他の一部地域に対しても夕刊を配送しなくするとのことです。
あーあ、ついに来ましたね、’全国紙の崩壊の始まりです。

否、崩壊は既に始まっていたのです。
新聞関係者は、それに気がついてはいたはずですが、新聞休刊日と称して、朝の新聞がどんどん削られてゆく。
昨今のSNSが伸びて行く情勢下にあって、新聞関係者に問いたいのは、どれほどの努力をしてきたかである。
にもかかわらず、新聞休刊日を設けてさらにそれを増やし続けてきたのは、自らの手で自分の首を絞め続けてきたわけです。
頭の良い人は多いと思うのです。
ですが、やる気力と実行する力が伴わなければどうしようもない。
益々、崩壊が進みます。

ついにここに至ったことは、新聞好き愛好者としては、実に寂しく悲しいことであります。


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誤伝の基となった、大橋家の古文書

2024-07-17 16:59:56 | 文章

7月17日(水)、晴。

雲は多いですが、空の色は梅雨明けの兆し。


本日の映像は、大橋家に残されてきた古文書の断片。

小見出しに
「先(さきの)宗桂より相伝什物の控」とあって、
一、将棋家宝 箱一組内に
 小将棋勅筆ノ駒   一面(組)
 同 水無瀬殿筆駒  三面
 中将棋ノ駒 同筆  三面
 小将棋ノ駒守幸筆  一面
 同 栃ノ駒     二面
 小将棋小駒     一面
(以下云々、省略)
とあります。

ここに書かれている一番最初の「勅筆(天皇が書いた筆跡、宸筆とも)」とある駒。
これが代々の大橋家で「伝・後水尾天皇直筆の駒」として引き継がれてきた駒のことを指しているのですが、駒は、昭和初期に木村名人が買い付けたのですが、昭和の終わりごろ、木村家からの鑑定依頼によって、正しくは水無瀬兼成筆の駒であることが分かりました。

以上、誤伝の基である大橋家の実際の古文書を、参考のためアップしておきますので、お確かめください。
なお、映像中「矢印」をつけているのは「守幸筆の駒」の部分です。

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駒の写真集

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