いわし雲のように
秋高のかなたに飛んでゆくメール。
誰かに捉まえられることを夢見て
月明のかなたに飛んでゆくコトバ。
出会いというこの世の奇跡
縁(えにし)という未知なる約束
なにごとにも確かな理由があって
人は生まれ 人は死に
人と出会い 人と別れ
よろこびとかなしみを繰りかえしながら
人生という摩訶不思議な時間の流れに流されている。
芭蕉の「不易流行」について考える。
サントリーのコマーシャルの
「なにも引かず なにも足さず」について考える。
悲しみだけが充満している訳ではない。
喜びだけがあふれている訳でもない。
ほんとうはなにも変わらず
調和の世界で
あなたもわたしも回されているのだ。
蝉枯るる七年先の再会へ