かつて30代の青年期を共に自己研鑽に邁進した友が
ひさしぶりに訪ねてきた。
だが、どうしたことか
あの頃の情熱はすっかり消失して
孫が生甲斐というつまらない好々爺になってしまった。
周囲の若者に元気と希望を与え
君のスピーチは自信に満ちて眩しく輝き
若者のあこがれでもあった。
今、君は歳のせいにしてはいないか。
それとも達観してしまったか・・・・・・
時の流れの中で
君の言葉は使い捨てカイロのように
ぽさぽさと虚しくぼくの耳朶をかすめるだけだ。
芸大で作曲を学んでいる学生の母親から
いろいろ珍しいものが送られてきた。
気を遣わせてしまったが
春には来ていただけるよう楽しみにしている。
日を溜めて開演まぢか冬木立