ある会合の帰り
ちょっと寄り道して冬桜に会う。
あるじは留守であったが
寒空に楚々と咲いている姿は
高貴な女性をも想わせ
しばらくは立ち去りがたい。
仰ぎながらふと、考えてみる。
来世でもしも 花に生まれ変われるとしたら
自分はどんな花がいいだろうかと。
--------泰山木か朴の花がいいなぁ。
純白で大きく周囲に芳香を放ち
花が見えなくても
その香りで存在を知らせる。
泰山木か朴の花。
らん系だけはなりたくないなぁ。
あの花はなにやら動物的で
特に食虫花など
生涯だまし打ちを得意とし
うす気味悪い。
みつめているだけで
頭から呑み込まれていくような感覚に
身震いする。
生活保護ふえるばかりや文化の日