日本海より刺身用の新鮮なイカが送られてきた。
はじめから刺身では一流シェフ(?)として
芸がない、先ずはソティーにして戴く。
フライパンにバターを熱し
にんにく一片を加えイカを並べる。
同時に下茹しておいたインゲンも一緒にソティーする。
肝心なのは、
さっと焼くだけで決して火を通し過ぎないこと。
肉ならミディアムレアーの状態。
味付けは塩・胡椒のみで充分だが
白ワインとレモンを少々振りかけたらもう完璧なアラカルト。
ご馳走したい人の顔がちらちらするがちと遠すぎて。
思えばイカの境遇も気の毒なことよ。
美味なる体を与えられたゆえに
カツオの群れに追いかけられ
唯一、武器の黒墨はパスタのソースにからめられて・・・・
ゆるやかに格子戸よぎる秋日傘