ベンベエの詩的つぶやき

世の中をちょっと斜めに見て・・・

チキンボール

2013-12-14 17:13:18 | 日記・エッセイ・コラム

わが家は日々
差し入れで暮らしているような・・・。

昨日は手打ちそばが届けられた。
挽きたて打ちたて茹でたての三拍子が肝心。
さっそく戴くが五人前あるので
昼と夜つづけて食べることになる。

誰かやってきて手伝ってくれると良いのだが
こういうときに限って誰も来ない。

軍鶏肉が冷凍庫内にあるので
ミンチにしてチキンボールを作ると
一段と出汁が出て美味しい御汁ができる。

今朝は両肩にお灸をすえてもらう。
一番熱いのをやってもらう。
中国四千年の治療に効果があると信じている。

高校生の吹奏楽全国大会を観た。
随分とレベルが高くなって惹きつけられる。
金賞発表の瞬間の
あの悲鳴にも似た叫びには
私まで感動の鳥肌が立った。
これから生涯あの感動を胸に抱いて
生きていける子どもたちは幸せだ。

幾つもの輝かしい瞳が私の中に鮮やかに残った。
ありがとう!


あかんべえ

2013-12-13 13:07:22 | 日記・エッセイ・コラム

日本海からカレイが送られてくる。

獲りたて新鮮なので早速ムニエルにして戴く。
お隣にもおすそ分け。
冷めないようにフライパンのまま渡す。

かつて我がレストランで出していた
舌平目のムニエルの味を想いだした。
バターと白ワインの香りが絶妙で当時
腕の立つコックが居たので評判であった。

「カレイなる一族」の舌平目という魚は
まるで靴底のような
ちょっと不気味な姿をしているが
これがまあ美味しい!

赤舌、黒舌の二種類あるが
黒舌のほうが断然旨い。
産地はドーバー海峡が有名だが
日本の近海でも獲れる。

イカ・メザシ・カジキ・カレイ と
このところ魚つづきで夜はニシンを焼く。
(出入りの魚屋に勧められて)

さて、ところで、あかんべえの舌は何色
 赤、それとも黒・・・・・

  とろろ飯ゆうべ寂しく暮れゆけり


言語道断

2013-12-11 12:57:45 | 日記・エッセイ・コラム

知り合いの夫妻が久しぶりに訪ねてきた。

沖縄の土産話をしばらく報告したあと
細君の方が風邪を引いているとのこと。
どうりで熱ばんだ顔をしている。

お喋りを中断し早々に帰っていただく。
昼食を用意しておいたが棚上げ。
風邪の菌を持って
人さまの家を訪ねるなんて言語道断。
ウイルスを撒き散らされ
うつされた方はエライ迷惑をこうむる。
風邪は万病のもと。
抵抗力の弱い人によっては死に至ることさえある。

ピストルやナイフなど
危険物を持ち込むのと同じであるのに
世間はこれらのことに寛大すぎる。
いや、鈍感すぎると言う方が正しい。
ほんとうに相手を尊重していたら
訪問を遠慮するはず。


はじめから風邪だと判っていたら決して
玄関から内には入れない。
ずいぶん失礼な と思われるかもしれないが
ほんとうに失礼なのは先方なのである。

  しぶしぶと帰りゆく背や風邪の客


小春日に

2013-12-06 13:40:37 | 日記・エッセイ・コラム

木の葉がすっかり落ち切って
落葉の始末も完結した。

あとは一日一日、
穏やかに新年を待つばかり。

日中・日韓問題、
特定秘密保護法案をめぐり
大揺れしている世の中に於いて
あちらではデモに出かける人、
こちらでは
フライパンを振るったり詩など詠んだりして
まことに人生いろいろである。

肥満体の外猫たちが
暖かな冬日を浴びて背伸びしている。
野良犬タローは猫たちの残飯を舐めている。
いのち優しく逞しく
空っぽの容器がカランコロン笑っている。

フィギアスケートGPファイナルの
ショートプログラムで
羽生結弦が99・85点という驚異的な
歴代最高点を出した。
見ていて鳥肌が立つほどに感動。
1965年に公開されたウエスト・サイド物語で
ジョージ・チャキリスのダンスに魅せられ
感動したのを想いだしていた。

 おもてなし鯖の味噌煮と冬薔薇


てふてふ

2013-12-02 11:50:03 | 日記・エッセイ・コラム

猛暑にうだっていたのはついこの間のこと。

今日はストーブを抱いて12月。
あちこちからChristmasソングが流れてきて
忙しく背中を小突かれているような気分。

同人誌の記念号掲載のレポートが仕上がった。

締切日はまだ先だが
プレッシャーは早めに取り除いておくことに。

若いころ怠けていたので
この歳になって勉強させられている。
レポートの内容は安西冬衛を選んだ。
現代詩の先駆者的立場にあって
知るほどにミステリアスな詩人である。
エドガア・アラン・ポオのように
猟奇性もあり
その作品は官能的で面白い。

難解なものが多いが
難解であるほど
解釈はこちらの勝手にさせてもらい亦面白い。

    てふてふが一匹韃靼海峡を渡って行く

代表的な安西冬衛の短詩である。

  もぎたての蜜柑風呂にて候へば