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8月の淡いピンク色の小紫(コムラサキ)の花が,
秋の訪れとともに鮮やかな紫の実に変わっていた(9/20)。
紫式部(ムラサキシキブ)より,
花も実も小ぶりなので小紫の名がある。
ムラサキシキブは日本の山野に自生しているクマツヅラ科の落葉低木。
コムラサキはムラサキシキブと同じクマツヅラ科であるが,
ムラサキシキブに比べ,枝振りが優美であり,
実の数も多く,付き方もきれいであるところから,庭木としてよく利用される。
庭,庭園などに植えられているムラサキシキブと呼ばれているものの多くは
このコムラサキとのことである。
なお,紫式部の名は,源氏物語の作者を想い起こさせるが,
直接の関係はないようである。
ただ実が紫なのでその名が付けられたと思われる。
また,小紫(コムラサキ)の名は国蝶オオムラサキに比べ,
小型の紫の羽根を持つ蝶にも付けられている。
写真下は8月上旬撮った小紫の花。
小紫のなお紫に秋の雨