

田舎道を歩いていて,変わった形の野の花草を見つけました。
金瘡小草(キランソウ),シソ科の多年草です。
丘陵や山麓によく見られるとありますが,
キランソウであると知ってから見たのは初めてです。
葉,茎ともに地面を這うように伸び,
その葉,茎には細い縮れ毛がたくさん生えています。
花は大きさ1~2cmの紫色,セイヨウジュウニヒトエに似ています。
それもそのはず,キランソウもセイヨウジュウニヒトエも
シソ科キランソウ属の植物です。
このキランソウ,ジゴクノカマノフタという,
物語でもありそうな別名がついています。

十二単(ジュウニヒトエ)というとよく庭に植えられている
セイヨウジュウニヒトエのことと思っていました。
しかし,正しくはジュウニヒトエといえば,
明るい林の中などに生える日本固有の野の草のことです。
まさしくそんな林の中,枯葉の中から
そのジュウニヒトエが顔を出し,花を咲かせていました。
セイヨウジュウニヒトエに似ているといえば似ていますが,
こちらは白い花で,やはりシソ科キランソウ属です。

上の写真,セイヨウジュウニヒトエです。
たまたま行った近くのマンションの玄関にありました(4/17)。
枯草にむらさきかぶせ金瘡小草