行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

7月上旬の散歩道で

2021-08-18 20:00:33 | 花,植物
7月上旬、
梅雨空の丘陵道にて写した草の花、木の葉などを集めて見ました。


ハンゲショウ(半夏生)
ドクダミ科の多年草です。
雑節の一つである半夏生の頃に花をつけます。
その花が地味なので、昆虫を集めるためでしょうか、
花の咲くころになると、花近くの葉の上面が真っ白に変色します。
その白い葉から片白草、半化粧の名もあります。
雑節の半夏生は夏至から11日目の7月2日頃から5日間。
田植えなどの、きつい労働を終えた農家の人たちが休息をとる目安とした期間、
江戸時代から農民たちが大切にしてきた雑節です。


梅雨の雨に濡れて、早くもカエデ紅葉。


ウワズミザクラ、
4月下旬に咲いた花が紅い果実となっていました。


久しぶりにウマノスズクサ(馬の鈴草)の花を見ました。
ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属のつる性多年生です。
名の由来は花の形が馬の首に掛ける鈴に似ているから。
アルカロイド系の毒があり、ジャコウアゲハの食草となります。


ウマノスズクサの花、
食虫植物の花のように見えますが、食虫植物ではありません。
しかし、小さな虫たちを花の中に閉じ込める仕組みを持っています。
花の基部に膨らみがあり、雄蘂と雌蘂はこの膨らみの中に咲きます。
雌性先熟の花、その雌性期、花の香りで、コバエなどの小虫が基部の膨らみに誘導されます。
膨らみに誘導された小虫たちは花筒の途中にある逆毛に邪魔され、
花の中から外に出られないようになっています。
そして、雄性期になると雄しべが発達、それとともに逆毛が萎縮します。
雄しべに触れ、花粉を纏って外に出た小虫たち、
次に異なる花に入り、雌しべに触れ受粉を行います。


ソクズ。
レンプクソウ科ニワトコ属の多年草、
クサニワトコとも呼ばれます。
花期は7~8月、茎の先端の散房状集散花序に小さい花を多数つけます。
花冠は白色で径3~4mmで5裂します。
雄蘂は5個、花序の中に杯状の黄色い腺体が散見します。


セリ。
セリ科の多年草、日本原産で、春の七草の一つです。
花は7~ 8月。直立して花茎を伸ばし、
その先端に枝分かれした複数の傘状花序をつけ、白い小さな花をつけます。
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